ネーションズリーグ2024女子の予選ラウンドもいよいよ佳境。
……と言っても、大会…いやイベントの焦点は残りの五輪代表をどの国が勝ち取るか?……日本のバレーファン&TBSにとっては、《日本がパリ五輪に出られるか?》でしかない。
とのかく、ネーションズリーグの予選ラウンドの成績についてはほとんど情報ゼロで、《世界ランキングが出場枠内にあるかどうか?》だけが何度も表示される。
まあ、当事者(バレーボール協会、バレーボールファン、テレビ局)にとっては、それでいいし、世間の興味もそれしかないだろう。
ただ、バレーボール大会中継としては、この大会に限らず、どの大会も“日本頑張れ大会”と化しているのは、いかがなものだろうか?
それはともかく、眞鍋采配には疑問を感じる。
例えば、対ポーランド戦
第1セットは序盤から日本が主導権を握り、3点リードを保っていたが、ポーランドも15ー15と巻き返す。
しかし、そこで日本が4連続ポイントなどで21-16と大きくリード。この後はサイドアウトを繰り返し23-18とセットを奪うのは目前。
ところが、ここから5連続ポイントを奪われ、23-24と逆にセットポイントを奪われてしまう。結局、24-26で第1セットを奪われてしまう。
眞鍋監督は、リードしている時に、連続失点をしてもすぐにはタイムアウトを取らない。これはこれで一理あるとは思うが、このセットの終盤では、それが裏目に出た。結果論と言われてしまえばそうなのだが、もう少しタイムアウトを取って、チームを落ち着かせるとともに、相手の勢いを切るべきであった。特に、強力サーブ者であったので、タイムアウトを早めに取るべきだった。
ポーランドは強力チームで、特に高さが武器。どのチームも高身長なのだが、日本のエース・古賀がほとんど通用しなかった。でも、第1セットを取り切っていれば、全く違う試合展開になっていたと思う。
そして、この対カナダ戦。
第1、第2セットは日本のペースで進んだ。
第1セットは競り合いの中でも、要所要所でラリーをモノにするなど、25-23でセットをモノにした。
第2セットは第1セットを取った勢いで8-3とリード。しかし、ここから4連続失点で8-7と迫られてしまう。
その後は一進一退の攻防が続いた。このセットは25-22で取り、セットカウント2-0で、五輪代表兼に大きく近づいたかに見えた。
しかし、この第2セットがターニングポイントだった。
カナダは五輪代表争いでは苦しい状況(代表圏内の外)だが、残り3戦で結果を出せば代表権を掴む可能性が残されている。
そんな状況でセットカウント0ー2になっても、《ダメかなぁ》と意気消沈するはずはなく、第2セットの接戦で、逆に手ごたえを感じたのではないだろうか?
とにかく、8-3から連続失点をした時、速めのタイムアウトを取って欲しかった。私の記憶に間違いがなければ、タイムアウトを取ったのは11-12と逆転された時。遅すぎる!
その上、更に疑問に感じたのは、スパイクで失点した石川を井上とチェンジしたこと。
眞鍋監督曰く
「見ての通り、スパイク決定率、効果率…。数字が1番悪かったから代えました」と指摘。試合中のデータを列挙しながら、パフォーマンスの低下を理由に挙げた。
石川本人も「ミスが出た」と言っていたが、私の観る限り、それほど悪くはなかった。ベンチに下げ、相手ブロッカーの動きを見極めさせるという手法なら納得できるが、結局、再びコートの出ることはなかった。
石川は攻撃の主力であるとともに、守備を支える役割も大きい。井上は良いスパイカーではあるが、やはり石川がいないとゲーム(プレー)の流れが良くならない。
また、ラリー中の決定力も石川の方が上。井上はラリー中にトスが上がっても(かなりチャンス状態であっても)決めきれない。(たまに、1回目に決められず2回目にようやく決めるということが2回あったように思う)
井上が決めた時は、サーブレシーブがしっかり上がって、セッターが良い状態でトスを上げた時に限る。石川や古賀は苦しい時でもスパイクを決められる。当然、ラリー中でも決めてくれるので試合を支配できるのである。
石川がコートにいると古賀の負担も減る。このゲームの古賀は終盤にバテてしまった。このパターンは過去にもあった。(石川が途中からベンチに下がり、そのままという試合もたまにある)
眞鍋監督はチームを作る力や運を持った良い監督であるが、采配に疑問を感じることが多い……
(続記事)
……と言っても、大会…いやイベントの焦点は残りの五輪代表をどの国が勝ち取るか?……日本のバレーファン&TBSにとっては、《日本がパリ五輪に出られるか?》でしかない。
とのかく、ネーションズリーグの予選ラウンドの成績についてはほとんど情報ゼロで、《世界ランキングが出場枠内にあるかどうか?》だけが何度も表示される。
まあ、当事者(バレーボール協会、バレーボールファン、テレビ局)にとっては、それでいいし、世間の興味もそれしかないだろう。
ただ、バレーボール大会中継としては、この大会に限らず、どの大会も“日本頑張れ大会”と化しているのは、いかがなものだろうか?
それはともかく、眞鍋采配には疑問を感じる。
例えば、対ポーランド戦
第1セットは序盤から日本が主導権を握り、3点リードを保っていたが、ポーランドも15ー15と巻き返す。
しかし、そこで日本が4連続ポイントなどで21-16と大きくリード。この後はサイドアウトを繰り返し23-18とセットを奪うのは目前。
ところが、ここから5連続ポイントを奪われ、23-24と逆にセットポイントを奪われてしまう。結局、24-26で第1セットを奪われてしまう。
眞鍋監督は、リードしている時に、連続失点をしてもすぐにはタイムアウトを取らない。これはこれで一理あるとは思うが、このセットの終盤では、それが裏目に出た。結果論と言われてしまえばそうなのだが、もう少しタイムアウトを取って、チームを落ち着かせるとともに、相手の勢いを切るべきであった。特に、強力サーブ者であったので、タイムアウトを早めに取るべきだった。
ポーランドは強力チームで、特に高さが武器。どのチームも高身長なのだが、日本のエース・古賀がほとんど通用しなかった。でも、第1セットを取り切っていれば、全く違う試合展開になっていたと思う。
そして、この対カナダ戦。
第1、第2セットは日本のペースで進んだ。
第1セットは競り合いの中でも、要所要所でラリーをモノにするなど、25-23でセットをモノにした。
第2セットは第1セットを取った勢いで8-3とリード。しかし、ここから4連続失点で8-7と迫られてしまう。
その後は一進一退の攻防が続いた。このセットは25-22で取り、セットカウント2-0で、五輪代表兼に大きく近づいたかに見えた。
しかし、この第2セットがターニングポイントだった。
カナダは五輪代表争いでは苦しい状況(代表圏内の外)だが、残り3戦で結果を出せば代表権を掴む可能性が残されている。
そんな状況でセットカウント0ー2になっても、《ダメかなぁ》と意気消沈するはずはなく、第2セットの接戦で、逆に手ごたえを感じたのではないだろうか?
とにかく、8-3から連続失点をした時、速めのタイムアウトを取って欲しかった。私の記憶に間違いがなければ、タイムアウトを取ったのは11-12と逆転された時。遅すぎる!
その上、更に疑問に感じたのは、スパイクで失点した石川を井上とチェンジしたこと。
眞鍋監督曰く
「見ての通り、スパイク決定率、効果率…。数字が1番悪かったから代えました」と指摘。試合中のデータを列挙しながら、パフォーマンスの低下を理由に挙げた。
石川本人も「ミスが出た」と言っていたが、私の観る限り、それほど悪くはなかった。ベンチに下げ、相手ブロッカーの動きを見極めさせるという手法なら納得できるが、結局、再びコートの出ることはなかった。
石川は攻撃の主力であるとともに、守備を支える役割も大きい。井上は良いスパイカーではあるが、やはり石川がいないとゲーム(プレー)の流れが良くならない。
また、ラリー中の決定力も石川の方が上。井上はラリー中にトスが上がっても(かなりチャンス状態であっても)決めきれない。(たまに、1回目に決められず2回目にようやく決めるということが2回あったように思う)
井上が決めた時は、サーブレシーブがしっかり上がって、セッターが良い状態でトスを上げた時に限る。石川や古賀は苦しい時でもスパイクを決められる。当然、ラリー中でも決めてくれるので試合を支配できるのである。
石川がコートにいると古賀の負担も減る。このゲームの古賀は終盤にバテてしまった。このパターンは過去にもあった。(石川が途中からベンチに下がり、そのままという試合もたまにある)
眞鍋監督はチームを作る力や運を持った良い監督であるが、采配に疑問を感じることが多い……
(続記事)
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