先日(2月12日)のNHKの『ニュース7』========
ロシアの軍事進攻に反対する欧米や日本は、ロシアとの直行便を停止し、観光客の行き来が制限されている。
こうした中、ロシア人観光客が殺到しているのが、東南アジア各地にあるリゾート地である。
新型コロナで落ち込んだ自国の経済を立て直そうと、ロシアであっても受け入れるという“したたかな姿勢”を見せている。
タイ南部の人気リゾート地プーケットのビーチを満喫するロシアからの観光客
「アイ フロム ロシア フロム モスコゥ」
「ハバロフスク」
軍事侵攻直後には、タイでもロシアとの直行便が停止され、観光客の数は減少した。
しかし、去年10月に直行便が再開され、今では週に90往復も運行されている。
ロシアからの観光客は飛躍的に回復し、去年12月には約17万8000人がタイを訪れた。
軍事侵攻前に比べて、富裕層の家族連れなどが長期滞在するケースが増えているという。
タイでは観光業がGDPの約2割を占める。
新型コロナの感染拡大以降、外国人観光客がほぼいなくなり、打撃を受けた観光関係者は歓迎している。
《レストラン経営者》
「観光客の85%ほどがロシア人観光客。(ロシアとの)直行便再開は、宝くじに当たったようなもの」
タイ政府は《ロシアから今年1年間で、100万人の観光客を呼び込む目標》を掲げている。
《タイ政府観光庁:シリパコーン・チェアオサムット副総裁》
「タイは紛争と観光を区別できる。
特定の国に対し、扉を閉ざしたくない。
ロシアの観光客は、何も悪いことをしているわけではない」
観光以外でもロシアとの結びつきを強める動きも出ている。
タイとロシアの貿易関係者が出席するセミナーが開かれ、ビジネスチャンスを探っていた。
《タイ側の参加者》
「現在の世界の政治・経済状態は危機であり、新たなチャンスにもなりえる。
私たちはきわめて実践的でなければならない」
タイを含む東南アジア諸国は、シンガポールを除いてロシアへの制裁には参加せず、政治的に“中立”の姿勢を保っている。
軍事侵攻が長期化する中、新型コロナで落ち込んだ自国の経済を立て直すため、ロシアであっても受け入れるという“したたかな姿勢”が浮き彫りとなっている。
===========================================
NHKは“したたかな姿勢”と表現しているが、“利己主義”と言い換えたい。
タイ側のセミナー参加者の言葉「私たちはきわめて“実践的”でなければならない」も“利己主義”と置き換えた方がしっくりする。
《タイ政府観光庁:シリパコーン・チェアオサムット副総裁》の言葉も詭弁もいいところだ!
「タイは紛争と観光を区別できる」は「タイは紛争を棚上げして、観光で儲けている」と言い換えたい。
そして、聞き捨てならないのが
「ロシアの観光客は、何も悪いことをしているわけではない」という言葉。
《ウクライナ侵攻に対するロシア国民の意識についての(日本の)報道》で、
・言論統制が厳しく、侵攻反対の声を上げられない(参考記事:『「ウクライナ侵攻はロシアの恥」ロシア人たちの反戦の声』)
・プロパガンダによって、国民が侵攻が正義だと思わされている
などの事情があると思っていた。
そう言えば、昨年3月、ロシア政府系テレビ「第1チャンネル」の生放送中にウクライナ侵攻に反対するメッセージを掲げた番組スタッフの女性はどうなったのだろうか?……ネットで調べると………
『決死の亡命劇で「すべてを失った」 ウクライナ侵攻に反対したロシア政府系テレビの女性がフランスへ』(2023年2月11日: 東京新聞)という記事がヒットした。(【関連記事】『放映中乱入の元ロシア政府系テレビ局職員 再び拘束、釈放 「ウクライナ侵攻は21世紀で最悪の犯罪」と明言』(2022年7月18日:東京新聞))
この記事の中で、「ロシア政府を信じる母親や息子と疎遠になった」とある。政府のプロパガンダによる情報や思想のコントロールが効いていると見られるが……、
リゾート地での長期滞在を満喫して、悪びれる風もなく、
「モスクワから」「ハバロフスクから来た」
「今、ロシアの気温は-30℃よ。ここは私たちにとって夏だし本当に最高!」(『YAHOO!ニュース』より)
と話すロシア人観光客の映像を見ていると、《侵攻なんて他人事だ》と思っているように感じてしまう。
《侵攻は一日も早く終了してほしい。ロシア国内、ロシア国民の声で、愚かな侵攻を止めてほしい》と願う。
《ウクライナの惨状を報じる映像》とその一方で《リゾート地でバカンスを満喫するロシア人観光客》を観ていると、怒りの感情が湧き上がってしまう。
「ロシアの観光客は、何も悪いことをしているわけではない」と言い切れるのだろうか?
ロシアの軍事進攻に反対する欧米や日本は、ロシアとの直行便を停止し、観光客の行き来が制限されている。
こうした中、ロシア人観光客が殺到しているのが、東南アジア各地にあるリゾート地である。
新型コロナで落ち込んだ自国の経済を立て直そうと、ロシアであっても受け入れるという“したたかな姿勢”を見せている。
タイ南部の人気リゾート地プーケットのビーチを満喫するロシアからの観光客
「アイ フロム ロシア フロム モスコゥ」
「ハバロフスク」
軍事侵攻直後には、タイでもロシアとの直行便が停止され、観光客の数は減少した。
しかし、去年10月に直行便が再開され、今では週に90往復も運行されている。
ロシアからの観光客は飛躍的に回復し、去年12月には約17万8000人がタイを訪れた。
軍事侵攻前に比べて、富裕層の家族連れなどが長期滞在するケースが増えているという。
タイでは観光業がGDPの約2割を占める。
新型コロナの感染拡大以降、外国人観光客がほぼいなくなり、打撃を受けた観光関係者は歓迎している。
《レストラン経営者》
「観光客の85%ほどがロシア人観光客。(ロシアとの)直行便再開は、宝くじに当たったようなもの」
タイ政府は《ロシアから今年1年間で、100万人の観光客を呼び込む目標》を掲げている。
《タイ政府観光庁:シリパコーン・チェアオサムット副総裁》
「タイは紛争と観光を区別できる。
特定の国に対し、扉を閉ざしたくない。
ロシアの観光客は、何も悪いことをしているわけではない」
観光以外でもロシアとの結びつきを強める動きも出ている。
タイとロシアの貿易関係者が出席するセミナーが開かれ、ビジネスチャンスを探っていた。
《タイ側の参加者》
「現在の世界の政治・経済状態は危機であり、新たなチャンスにもなりえる。
私たちはきわめて実践的でなければならない」
タイを含む東南アジア諸国は、シンガポールを除いてロシアへの制裁には参加せず、政治的に“中立”の姿勢を保っている。
軍事侵攻が長期化する中、新型コロナで落ち込んだ自国の経済を立て直すため、ロシアであっても受け入れるという“したたかな姿勢”が浮き彫りとなっている。
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NHKは“したたかな姿勢”と表現しているが、“利己主義”と言い換えたい。
タイ側のセミナー参加者の言葉「私たちはきわめて“実践的”でなければならない」も“利己主義”と置き換えた方がしっくりする。
《タイ政府観光庁:シリパコーン・チェアオサムット副総裁》の言葉も詭弁もいいところだ!
「タイは紛争と観光を区別できる」は「タイは紛争を棚上げして、観光で儲けている」と言い換えたい。
そして、聞き捨てならないのが
「ロシアの観光客は、何も悪いことをしているわけではない」という言葉。
《ウクライナ侵攻に対するロシア国民の意識についての(日本の)報道》で、
・言論統制が厳しく、侵攻反対の声を上げられない(参考記事:『「ウクライナ侵攻はロシアの恥」ロシア人たちの反戦の声』)
・プロパガンダによって、国民が侵攻が正義だと思わされている
などの事情があると思っていた。
そう言えば、昨年3月、ロシア政府系テレビ「第1チャンネル」の生放送中にウクライナ侵攻に反対するメッセージを掲げた番組スタッフの女性はどうなったのだろうか?……ネットで調べると………
『決死の亡命劇で「すべてを失った」 ウクライナ侵攻に反対したロシア政府系テレビの女性がフランスへ』(2023年2月11日: 東京新聞)という記事がヒットした。(【関連記事】『放映中乱入の元ロシア政府系テレビ局職員 再び拘束、釈放 「ウクライナ侵攻は21世紀で最悪の犯罪」と明言』(2022年7月18日:東京新聞))
この記事の中で、「ロシア政府を信じる母親や息子と疎遠になった」とある。政府のプロパガンダによる情報や思想のコントロールが効いていると見られるが……、
リゾート地での長期滞在を満喫して、悪びれる風もなく、
「モスクワから」「ハバロフスクから来た」
「今、ロシアの気温は-30℃よ。ここは私たちにとって夏だし本当に最高!」(『YAHOO!ニュース』より)
と話すロシア人観光客の映像を見ていると、《侵攻なんて他人事だ》と思っているように感じてしまう。
《侵攻は一日も早く終了してほしい。ロシア国内、ロシア国民の声で、愚かな侵攻を止めてほしい》と願う。
《ウクライナの惨状を報じる映像》とその一方で《リゾート地でバカンスを満喫するロシア人観光客》を観ていると、怒りの感情が湧き上がってしまう。
「ロシアの観光客は、何も悪いことをしているわけではない」と言い切れるのだろうか?
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