英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season16 第15話「事故物件」 15分拡大スペシャル

2018-02-11 11:36:42 | ドラマ・映画
大雪とインフルエンザの為、レビューは遅れ気味、簡略にさせていただいています)

ロクでもない親族を持った老人の可哀そうな死の真相だった……
~大手家具メーカーの会長・矢部泰造(勝部演之)の言~
長女・初子……資産がある事が何より自慢の高慢ちきな女
長女の夫・要…金にしか興味のない全くの俗物
次女・継子……エキセントリックで底意地が悪い
次女の夫・寛…金にだらしのないヤサ男
孫・大輔………三流大学で二度も留年した頼りない奴だが、気持ちは優しいところがある
孫・唯香………気が強すぎるのが玉に傷だが、美人で頭の良い
 「幸いふたりの孫は親に似ず、それなりに真っ当に育ってくれた」とも

 娘夫婦たちは、泰造の財産が財団に流れることを嫌がり、泰造の死を願っていた。
 夜中に泰造の妻の声に似せた初子の声を聴かせ、ショック死、あるいは不安にならせようという細工を仕掛けた。
 その計画を知った孫の大輔と唯香は、泰造に計画を知らせた。

 計画決行の夜、泰造はスマートフォンの操作を習おうと大輔を呼んだが、大輔の到着が遅かったので、あきらめて風呂に入り、風呂上り後にヒートショックを起こし死亡。大輔を待ったので、いつもより遅い時刻の入浴がヒートショックの誘因。
 その死の間際、自力で救急車を呼ぼうとしていた泰造から電話機を取り上げたのが大輔だった。(黒電話なので電話器と書いた方がいいのかも)


★情けない犯行動機
 留学の費用を出してもらえなかったからって……
 友人たちは1500万円をホイホイ出してもらっていたそうだが、う~ん……
 優しさとか、思いやりも問題だが、そもそも、計算もできないバカ孫だった。
 逆恨みで祖父を殺害しても、1500万円は手に入らないし、今後も貰えたであろう小遣いも手に入らなくなる。将来的には、遺産だってもらえるはずで、殺害するのはリスクしかない。
 せめて、当日、現場に遭遇しても、電話機を取り上げず、隠れて見過ごせばよかった。自力で救急車を呼べたかは微妙であったし、もし、呼べたとしても、救急隊が間に合うかも難しい状況だった。
 あの苦しむ表情を見ても、助けずに邪魔をするなど、言語道断の非道の所業であるが……



 埃や泰造の倒れ方に関する推理などは細かく、登場人物やドラマとしてのストーリーは面白かったが、人物設定や行動に無理があり、推理ドラマとしては残念だった。
 太田愛氏の脚本らしく、優しさ微増の特命係だったが、殺害状況の偶然性が大きかった(ヒートショック、大輔の到着タイミング)。


 伊丹・芹沢の捜一コンビが登場しなかったのは珍しいのではないだろうか?
 泰造を演じた勝部演之さんは、「相棒・警視庁ふたりだけの特命係」(2000年6月3日。土曜ワイド劇場、これが相棒の本当の初回で原点です)の捜査一課の係長・金子警部で出演されています。
 せめて、ゲスト扱いして欲しかったです。



第1話「検察捜査」
第2話「検察捜査~反撃」
第3話「銀婚式」
第4話「ケンちゃん」
第5話「手巾(ハンケチ」
第6話「ジョーカー」
第7話「倫敦からの客人」
第8話「ドグマ」
第9話「目撃しない女」
第10話 元日SP「サクラ」
第11話「ダメージグッズ」
第12話「暗数」
第13話「いわんや悪人をや」 前編(300回記念スペシャル)
第14話「いわんや悪人をや」 後編(300回記念スペシャル)


【ストーリー】番組サイトより
ホームレス探偵vs特命係!?
資産家死亡の陰に骨肉の遺産争いが


 パチンコ店の景品交換所で400万円を奪った男が、逃走中に事故死する事件が発生。その金をネコババしたホームレスの東大寺雅夫(勝矢)は、老人が病死したという“事故物件”を借りる。と、金を隠そうと開けた天井裏から、『この手記が発見される時、私はすでに殺されている』から始まる不穏な手記を発見する。
 筆者は、大手家具メーカーの会長・矢部泰造(勝部演之)で、『犯人を見つけた者には謝礼を支払う』と書いてあったことから、東大寺は密かに犯人捜しを決意する。
 いっぽう、消えた400万円を捜索していた右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、「最近、羽振りがいいホームレスがいる」という情報を得て、東大寺のアパートを訪れる。東大寺が何か隠していることを察した2人は、周辺の情報を収集。すると、元の借り主である泰造の一族が相続を巡って揉めていたことが判明。親族一同が暮らす矢部邸を訪ねると、門前には挙動不審の東大寺の姿があり…!?

不穏な手記を残した資産家は病死か、他殺か?
遺産を狙う“華麗なる一族”には裏の顔が!
ホームレス探偵と右京、推理合戦の行方は…!?


ゲスト:勝矢

脚本:太田愛
監督:権野元
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『99.9-刑事専門弁護士- SEASON Ⅱ』 第4話

2018-02-11 07:24:51 | ドラマ・映画
大雪とインフルエンザの為、レビューは遅れ気味、簡略にさせていただいています)

【面白かった点、良かった点】
・被疑者の妻・岩村梢(有森也実)の登場の際の『東京ラブストーリー』のテーマ曲
・バラエティクイズのような被疑者のメール
 ≪例≫「きょうはいしゃにいく」「きのうのはなしでおねがい」「こんげつはだいぶつかった」
・佐田(香川照之)とライバル弁護士・森本貴(近藤芳正)の低レベルな張り合い
 法廷で森本弁護士をぎゃふんと言わせたのは爽快だった
・深山(松本潤)犯行状況の再現と検証は説得力がある
 ≪例≫凶器の普段の保管位置が現場と距離がある。犯行直前の料理番組のメモ。

【突っ込み処・問題点】
・やはり、捜査が杜撰過ぎ
 特に、防犯カメラの検証が甘すぎる。映像ではコートを着用していたが、遺体発見時にはセーターのみ。
・露骨な目撃情報探しをして、森本弁護士を揺さぶり、足立(塚地武雅)に偽証をさせ、その矛盾点を突いたのは爽快だったが、一種の賭けでもあった。 

第1話第2話第3話

【ストーリー】番組サイトより
 斑目法律事務所に岩村梢(有森也実)が刑事事件の弁護で相談にやってきた。被疑者は、梢の夫で工場の社長・岩村直樹。直樹が、取引先のタナハシ機械製作所専務・棚橋幸次郎を殺害後、自殺したのだ。
 その後、事件は被疑者死亡のまま書類送検されて、不起訴処分になっていた。さらに、梢は幸次郎の兄でタナハシ機械製作所の社長・政一郎(迫田孝也)から3億円の損害賠償請求をされていた。
 しかし梢はその日に届いたメールから直樹は絶対に殺人を犯してないと確信していて、何としても無実を立証してほしいと依頼してきた。

 佐田(香川照之)は、被疑者死亡の場合、裁判が開かれないからこれ以上の弁護は無理だと説明して、依頼を断る。しかし、深山(松本潤)は、すでに事件現場に向かっていた。

 舞子(木村文乃)は連れ戻すよう佐田に指示されたが、結局深山のペースに巻き込まれる。しかし、細かく調べていく中で、警察と検察の刑事記録に矛盾があることが判明する…。

 一方、佐田は直樹がエンジンに関する特許を個人で持っていて、莫大な価値があったことに気付く。政一郎は、梢に相続を放棄させることで莫大な価値があるこの特許を手に入れようとしていたのだ。
 佐田は、梢の依頼を正式に引き受けて、さっそく政一郎の弁護士・森本貴(近藤芳正)に会いに行く。森本は、民事でやり手の弁護士で、佐田とは面識はないが、お互い名前を知っている、ライバル関係だった。
 深山たちは状況証拠を揃えて、検察に再調査を依頼するが、跳ね除けられる。
すると佐田がある奇策を思いつく。

 斑目法律事務所のメンバーは、この絶体絶命の状況をひっくり返し、無実を証明することはできるのか!?

脚本:宇田学
演出:木村ひさし
トリック監修:蒔田光治
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大雪と近況報告

2018-02-10 18:46:44 | 気象
 2月4日に「ヤバいような気がする」と書きましたが、「やばい」以上の大雪になってしまいました。
 最深積雪は福井市で147㎝、武生111㎝、今庄122㎝、敦賀市57㎝、大野市169㎝、金沢市87㎝、富山市75㎝。あまり報道されませんでしたが、新潟県長岡も145㎝と猛烈に降ったようです。
 福井市の積雪が140㎝を超えたのは37年ぶりで、「数年に一度の寒気」どころではなかったです。ただ、正確に言うと、37年前の“56豪雪”に匹敵するかと言うとそこまでは至っていないようです(56豪雪では196㎝に達しました)。と言っても、非常に大変で、生活に激しく支障をきたしています。
 私の地域では2011年の1月末の大雪に匹敵します。

 それにしても、この冬の強烈な寒波は少なくカウントしても3度目。毎回、“最強寒波”とか“数年に一度”という修飾が付けられますが、数年に一度の寒波が3度というのはどういうことなのでしょうか?

 昨日は快晴、今日は雨。大雪も一休みですが、明日からはまた強い冬型で大雪になる恐れもあるそうです。できれば、寒気には玄関先で帰っていただきたいものです。

 さて、近況報告ですが……
 インフルエンザ(A型)に罹患してしまいました。ここ2日ほど39℃以上ありました。2日ほど前から、熱っぽく倦怠感もありましたが、雪掻きの疲労によるものかと思っていました。関節痛も筋肉疲労でかき消されたみたいです。食欲もありましたし(意地汚いだけかも)。現在は37℃台に治まっています。
 ドラマも未見のモノが溜まってきましたし、ピョンチャン五輪も開幕してしまいました。レビューも遅れ気味になるかもしれませんが、ご容赦ください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“数年に一度の寒気”と言われていますが、今季3度目か4度目って、どういうこと?……2018年2月4日~

2018-02-04 12:32:03 | 気象
“数年に一度の寒気”が南下、日本海側を中心に大雪の怖れがあります」

……“数年に一度の寒気”と言われていますが、この冬に既に3度以上来ているよねえ!
 それはともかく、今回の寒気は前回までと同等か、それ以上のような気がする。
 特に、上空5000mの寒気の予想を見ると、ヤバイような気がする。



 現在、昨日の予報に反して晴れている。
 日本海の低気圧が南東に向かって進んできており、それに向かって南寄りの気流になり、低気圧の南側には雲が発生しにくくなっているからだ。


 しかし、これは一時的で、低気圧が近づき、低気圧周辺の発達した雪雲が掛かれば、強い雪が降る。
 さらに、寒気が本格的に南下し居座りそうなので、大雪の危険性が高い。
 今回の特徴は、寒気が強力なのに対して、大陸の高気圧の張り出しは強くなく、低気圧もそれほど発達しない。ただ、秋田付近に低気圧が留まるので、雪雲の流れが不安定。
 運が良ければ、大雪にはならないし、運が悪ければ大雪になる(地域によって差が大きい)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

狩矢警部シリーズ 第13作「京都人形浄瑠璃殺人事件」(再放送 2014年作品)

2018-02-03 22:19:45 | ドラマ・映画
(備忘録の意向が強い記事です。特に脚本家に関して)

事件当事者の不可解な行動や心理が多かった
院長の平野
 心中に見せかけ、毒殺された。
 パワハラ、セクハラ三昧の屑男(屑は無害なので“害毒男”と言った方がいいかもしれない)。
 部下の医師を苛めぬいて、自殺に追い込み、その恋人の看護師もいびり続けた。そのいびりの中で、毒の粉末を2包を投げ落とし「死ね」と罵る。その毒薬で毒殺された。まるで「殺してくれ」と頼んだ形になってしまった(実行したのはその姉。その姉の虚言を信じ、初代を殺害)。そもそも、≪なぜ、2包?≫

芸妓・初代(はつよ)
 平野が苛めて追い出した元医師のミステリー作家・姉小路純一(池内万作)を支えていたが、金に目がくらみ、平野になびく。その後は、平野と共に悪行三昧。この性格の豹変ぶりは極端すぎる

人形遣いの清水秋夫
 平野の病院の元事務長。平野の命令で苛めに加担していた。
 その後、平野と袂を分かち、人形遣いに。師匠も太鼓判を押すほどの精進振り。しかし、やはり屑だったようで、真犯人の京華(国生さゆり)の犯行に気づき、強請る(その後、京華に毒殺される)。師匠の目は節穴だった。

平野総合病院の元看護師、谷沢由紀子
 いびり倒された河原の元恋人。京華の妹。
 恋人を死に追いやられ、その後もいびり続けられ、恋人の無念を晴らすこともできず、心が折れて自殺。
 事件発生時点からドラマ終盤までは消息不明で、由紀子の自殺の詳細は京華の告白で明かされた。
 ドラマ中盤で由紀子の犯行説も浮かんだが、狩矢警部は彼女の部屋に残されていた人形を見ただけで、京華・由紀子姉妹の事情や、事件の顛末を察知するや否や、真相解明のクライマックスに突入!……警察は、由紀子の消息を追跡・捜索することを全くしなかった。
 二人きりの肉親の姉を置いて、自殺するものなのだろうか?
 狩矢は、京華に「妹の由紀子は、京華が罪を犯すことは望んでいない!」と説教したが、そもそも、由紀子の自殺が招いた犯行だった。
 
女義太夫・岸田京華
 施設に居た時、妹が苛められたのを必死で庇ったが、それが逆効果で、更に苛められた。
 なので、≪自分がいない方が、妹が幸せになれるのではないか≫と思い、里親の申し出を受け、妹の元を去った。……まったくよく分からない思考だ
 狩矢にプロポーズされた時も、≪狩矢と結婚できる女じゃないから≫といきなり消息を絶ってしまった……理解不能
 結局、≪義太夫が自分の天職≫と思い、人生のすべてを捧げる。……狩矢はともかく、妹の由紀子が訪ねてきた際も、“誰?状態”。捨てた妹のことを探すとか、見守るという意思は全くなかったようだ。
 犯行告白でも「あの子(妹)の存在を隠したかった。自分の過去を隠したかったから。…あの惨めな過去を、地獄のような日々を人に知られたくなかったから」と理解不能で被害妄想な思考。
 妹の由紀子も京華の思いを察し、「私のような妹がいたら、お姉ちゃん恥ずかしいでしょう」と。
 その後も、どんなつらいことがあっても、そのことを隠し通したという。……この心理も理解不能。


 結局、妹の苦境を知ったのは、自殺する直前の妹の告白だった……なんというご都合主義。

【その他の感想】
・害毒男の平野院長を演じた井上純一さん、昔は“二枚目俳優”だったのになあ…
・京華の女義太夫としての語り節は吹き替えだったが、当てた声が少し年配過ぎて、違和感が強かった
・殺害された芸妓の“初代”という漢字。あらすじや解説記事には向いていない。「しょだい」と読んでしまう。
・怪しさMAXのミステリー作家・姉小路純一(池内万作)が、“いい人”で殺害されなかったのは意外。
・姉小路純一(池内万作)の家にいるメイド風の若い女性。無表情で一言も発しなかったが、一体、何だったのだろう?

【ストーリー】番組サイトより
 京都府警の警部・狩矢荘助(船越英一郎)は、娘の和美(前田亜季)、部下の橋口健太(載寧龍二)と共に人形浄瑠璃「曽根崎心中」を観劇する。
 会場には人気芸者の玉菊(真瀬樹里)とミステリー作家・姉小路純一(池内万作)も顔を見せ、賑やかな雰囲気だ。
 物語を語る女義太夫は、狩矢の大学時代の後輩・岸田京華(国生さゆり)で、上演後、狩矢は京華との約30年ぶりの再会を喜んだ。京華から人形遣いの清水秋夫(合田雅吏)や油谷勘平(黒部進)を紹介されるが、そんな矢先に狩矢の携帯が鳴った。皆川悠子(雛形あきこ)から男女の変死体が発見されたとの連絡を受け、狩矢と橋口はあだし野念仏寺へ向かう。
 死んだのは病院院長の平野徳治(井上純一)と祇園の芸妓・初代(佐伯花恵)。道ならぬ恋に悩んだ2人が心中したようにも見え、「曽根崎心中」を連想させた。しかし2人の死は謎に包まれており、狩矢は殺人事件の可能性も見据えていた。
 捜査をすすめるうちに、平野は強欲で女遊びが激しく評判の悪い人物で、平野と浄瑠璃の人形遣い清水が初代を巡る恋敵だったことが分かった。その清水はかつて病院で事務長をしていたという。また、姉小路の小説に登場する残虐で陰湿な病院院長は、平野をイメージしているとも噂されており、清水が姉小路を名誉棄損で訴えていたことも判明した。
 姉小路の恋人・玉菊と初代は一、二を争う売れっ子で、険悪な関係だったという。狩矢と皆川、橋口そして菅田瑠依(小橋めぐみ)たちは平野と初代を巡る複雑な人間関係を整理しながら捜査を進めるが決め手に欠けていた。そんな中、清水が人形浄瑠璃の上演中に毒を盛られ急死する。
清水殺害のトリックを推理する狩矢だが、思わぬところからヒントを得る。それは、浄瑠璃にも興味を持った多趣味な妻・澄江(山村紅葉)の言動と澄江が大切にしている人形だった。病院を舞台にした男女の愛憎が次第に明らかになる・・・。

原作:山村美紗「恋人形殺人事件」
脚本:深沢正樹
監督:藤岡浩二郎
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『BG ~身辺警護人~』 第3話 【追記あり】

2018-02-02 23:36:34 | ドラマ・映画
“キムタク劇場”となりつつあるなあ……
 第1話第2話でも感じていた主人公以外の登場人物の精彩のなさ。3話になれば、光を放ち始めるかと思ったが、依然低迷したままだった。
・嫌味を言ったり難癖をつける通行人と化しつつあるSP・落合義明(江口洋介)
・自分本位で自意識過剰の目立ちたがり屋の議員・立原愛子(石田ゆり子)、
・能力はあるが、自信過剰で協調性のないBD・高梨雅也(斎藤工)
・使えない、さらに、使えないことを自覚していないBD・菅沼まゆ(菜々緒)
・全く使えないBD・沢口正太郎(間宮祥太朗)

・依頼人も“雇い主”を笠に着る“嫌な奴”が多く、中学生の息子までやたら生意気……

 つまり、上記のような嫌な奴の要求や嫌味を受け止めたりかわしたりしながら、任務の難題をクリアしていく主人公のストーリーなのである。
 主人公・島崎(木村拓哉)は、運動能力は勿論、洞察力や推理力、機転も利くというスーパーなポテンシャルを備え、しかも、優しく忍耐強く気配りも欠かさない人格者。(『南極物語』を思い出した)
 他のキャラクターは主人公の引き立て役としか思えない。主役級の俳優さんたちというのに…
 主人公だけがスーパーマンより、他のキャラクターも魅力的な方がドラマとしては面白いと思うのだが。



【今回の依頼……現金一億円の警護】
 “人気タレントに支給する”という名目だったが、実は人気タレント・かのんの身代金だった。しかも、狂言誘拐が本当の誘拐に発展という厄介な状況に。(詳しくは文末のストーリー)
 最終的には、島崎が橋の下に落ちかけた身代金(偽物)を飛びついて、橋の欄干からぶら下がり状態に作意的に自ら陥り、身代金目立ての犯人たちをおびき出し、確保!という離れ業を成し遂げた。(誘拐犯との交渉も島崎、狂言と気づいたのも島崎)
 それにしても、手錠を利用した命綱で安全を確保したが(とてもそんな暇があったとは思えない)、もっと他に策があったように思うのだけど……

【追記】
ドラマ冒頭にクライマックスシーンを流すのはやめて欲しい!
大まかな筋が想像できてしまう。



第1話第2話

【ストーリー】番組サイトより
 深夜に緊急の警護依頼が舞い込み、招集をかけられた島崎章(木村拓哉)ら日ノ出警備保障・身辺警護課のメンバーたち。一度は身辺警護課を辞めた高梨雅也(斎藤工)も復職する中、彼らに命じられた任務は『人気タレント・かのん(三吉彩花)に支給する現金一億円の警護』というものだった。
 急に「引退したい」と言い出し、姿を消したかのんを連れ戻すための金だ、と説明する芸能事務所社長の坂東光英(西村まさ彦)。現金輸送の経験もある高梨を責任者とし、かのんに会うため車で出発するが、行き先もはっきりしない任務に高梨は不信感を募らせ…?

 ようやく現金一億円の運び先を明かし始めた坂東。なんと、かのんは「引退する」と言い出し姿を消したのではなく、誘拐されていたのだ! 警察には知らせないで欲しい、と懇願する坂東の意思を尊重し、誘拐犯の要求した場所に金を運ぶことに。しかし、犯人との通話に成功した章は、ある違和感を覚え…?

 その頃、警視庁SPの落合義明(江口洋介)は、厚生労働大臣の立原愛子(石田ゆり子)から“民間の警備会社の章に警護を依頼するつもりだ”と言われ、驚がく。落合は、章を探して日ノ出警備保障に現れ…!?


坂東光英(西村まさ彦)
人気タレント・かのんが所属する芸能事務所の社長。

かのん(三吉彩花)
CMから映画主演までこなす人気タレント。

脚本:井上由美子
監督:七高剛
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相棒 season16 第14話 300回記念スペシャル・「いわんや悪人をや」 後編

2018-02-01 11:48:50 | ドラマ・映画
………祖国(ロシア)を裏切ったスパイ・ヤロポロクを雇われ殺し屋の常盤が殺害し、殺害現場のヤロポロクの自室で、美彌子の写真を見て一目惚れし、美彌子を監視していた公安調査庁職員の坊谷を殺害し瀬戸内の寺の敷地内に埋めた。この殺害に関しては命令(依頼)ではなく、自分の意思によるもの。自責の念に囚われて偶然を装って白骨遺体を発見した………


 終わってみれば、薄っぺらい事件の真相
 時系列を前後して事実が明かされたのと、事件とは関係ない雛子の思わせぶりなパフォーマンスが絡んだため、複雑な様相に見えただけだった。


ヤロポロクの亡霊
・美彌子への手紙
・潜伏先での管理人が、途中から彼の印象が変わったという証言……過去には本人が潜伏していたらしい
・米国はヤロポロクの所在を把握していたらしい
………結局、常盤に殺害されていたというオチ。
 写真や美彌子との過去の因縁話ばかりで、ほとんど彼が動いている映像はほとんどなく、亡命ではなく亡霊的存在だった。
 美彌子の嗚咽のシーンで、彼女との関係が明かされたが、season15最終話「悪魔の証明」で二人の関係をストーリーのカギとしたため、二人の交際など親密さを表すシーンを伏せていた。
 なので、ヤロポロクの実在感、二人の関係の親密さが実感できなかった。
 ヤロポロクが渡米しなかったのは、美彌子と娘を気にかけてのことだろう。それなら、生存中に美彌子が彼の気配を察知してもいいのではないだろうか?ヤロポロクがスパイなので、気配や痕跡を消していたとも考えられるが、美彌子の聡明さを考慮すると、不自然。

(数少ない)【面白かった点】
①「ヤロポロクの日本への再入国などあり得ない」という表現の解釈
 ≪ヤロポロクはアメリカに亡命せずに日本に潜伏していたのだから、日本への再入国はありえない≫という解釈(事実)もあり得る。
 国家機関などのいろいろ意味を含んだ言い回しではあるが、妙な表現で、そういう可能性に気づいた人は少なくなかったような気がする。(バラエティクイズのとんち問題でよくあるパターン)
②ヤロポロク似の外国人の登場 
 美彌子が内閣情報調査室時代のツテを利用して、ヤロポロクの潜伏先を尋ねた。そこの住人は……そっくりさん?………見事な肩すかしである


【その他、突っ込み処や感想】
・蓮妙(高橋惠子)の常盤に対する「正直者の顔ではないわねぇ」という心象は不必要
 高橋惠子さんの女優としての格を考えると、蓮妙が誤った判定を下すとは考えにくく、常盤への疑惑が深まってしまった。
・雛子のフェイクパフォーマンスは、ドラマとしては一つの手法で容認できる。彼女が野心を捨てておらず、未来への伏線を張ったという意義もある。
・美彌子の嗚咽シーンを常盤に見せたかった。ヤロポロクを殺害したことについて常盤はどう思うのだろうか?(美彌子の性格を考えると、実際は起こりえないシーンではある)


第1話「検察捜査」
第2話「検察捜査~反撃」
第3話「銀婚式」
第4話「ケンちゃん」
第5話「手巾(ハンケチ」
第6話「ジョーカー」
第7話「倫敦からの客人」
第8話「ドグマ」
第9話「目撃しない女」
第10話 元日SP「サクラ」
第11話「ダメージグッズ」
第12話「暗数」
第13話「いわんや悪人をや」 前編(300回記念スペシャル)


【ストーリー】番組サイトより
遺棄された白骨遺体。誰が殺し、なぜ埋めたのか?
真相にたどり着いた時、数々の秘められた謎が明らかになる!!


 片山雛子(木村佳乃)が、瀬戸内米蔵(津川雅彦)の寺で得度式を行い出家した。
 いっぽう、公安調査庁の職員が白骨遺体で発見された事件について、第一発見者である常盤(矢野聖人)を調べていた右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、彼が3年前にアメリカに滞在していたという情報を掴む。3年前といえば、美彌子(仲間由紀恵)との関係が疑われた元ロシア人スパイ・ヤロポロクがアメリカに亡命した時期とかぶる。亘は、常盤がアメリカにいるヤロポロクの手紙を中継して、美彌子に白骨遺体の身元を知らせたのではないかと推理するが、右京はまったく別の可能性を考えていた。
 そんな中、常盤が遺体を発見したのは、実はあるアメリカ人から発掘を頼まれたからだと証言する。

亡命した“美彌子が愛した男”の行方を追う特命係。
瀬戸内、雛子、そして証言を翻した常盤の思惑とは…
右京と亘が、カオスと化した因縁の事件に終止符を打つ!!


ゲスト:津川雅彦 木村佳乃 高橋惠子 矢野聖人 芦名星

脚本:輿水泰弘
監督:兼﨑涼介
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする