古今和歌集 1035 2022-08-30 05:33:21 | 古今和歌集 せみのはの ひとへにうすき なつごろも なればよりなむ ものにやはあらぬ 蝉の羽の ひとへに薄き 夏衣 なればよりなむ ものにやはあらぬ 凡河内躬恒 蝉の羽のように薄い単衣の夏衣が身になじむと皺が寄るように、ただただ気持ちが薄い人でも、慣れ親しめば心が寄り添うものではないでしょうか。 「ひとへ」は「単衣」と副詞の「ひとへに」、「なれば」は「(衣が)馴れば」と「(二人の仲が)慣れば」、「より」は「(皺が)寄り」と「(心が)寄り」、と両義を持たせた語が多用され、巧みに二重の意味を詠み込んでいますね。第五句の「やは」は反語です。 #古今和歌集 #凡河内躬恒 #三十六歌仙 « 古今和歌集 1034 | トップ | 古今和歌集 1036 »
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