漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 662

2025-02-06 06:18:39 | 貫之集

いつしかも けふをくらして あすかがは わたりてはやく たまもかづかむ

いつしかも 今日を暮らして 明日香川 渡りてはやく 玉藻かづかむ

 

 いつになったら今日という日が終わって明日になるのだろう。明日香川を渡って、早く玉藻のように美しいあの人に逢いたい。

 

 第五句「かづく」は(水中に潜って)採取する意。「玉藻」は「藻」の歌語で、しばしば美しいものの象徴として詠まれます。恋歌の章に採られていることからも、ここでは愛しい異性を指すのでしょう。

 



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