漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0566

2021-05-18 19:14:51 | 古今和歌集

かきくらし ふるしらゆきの したきえに きえてものおもふ ころにもあるかな

かきくらし 降る白雪の 下消えに 消えてもの思ふ ころにもあるかな

 

壬生忠岑

 

 あたり一面を暗くして降る白雪が積もってその下の方がとけて消えるように、私も消え入るような思いをしているこの頃であるよ。

 「かきくらす」には、「あたり一面を暗くする」意とともに「心を暗くする」「悲しみにくれる」という意味があり、ここでは両方の意味を表していますね。「下消え」は調べると「積もった雪の下の方がとけて消えること」と出てきますが、どういう状態を言うのか、ちょっとよく分かりません。(汗)  降り積もった雪って、下から融けていくのかな? 地熱のため??



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