漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0090

2020-01-28 19:13:59 | 古今和歌集

ふるさとと なりにしならの みやこにも いろはかはらず はなはさきけり

ふるさとと なりにしならの 都にも 色は変らず 花は咲きけり


ならのみかど

 旧都となってしまった奈良の都にも、色も変わらずに花が咲くことだ。

 作者の「ならのみかど」は第51代平城天皇のこと。即位は806年と平安遷都後ですが、在位わずか3年で嵯峨天皇に譲位し、自身は上皇となって旧都である平城京に移り住みました。その後、再度政権の掌握に動きましたが嵯峨天皇側との権力争いに敗れ(810年「薬子の変」)ました。ただその後も「太上天皇」の称号は維持され、一定の処遇は受けていたようです。824年没。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。