いろならば うつるばかりも そめてまし おもふこころを しるひとのなき
色ならば うつるばかりも そめてまし 思ふ心を 知る人のなき
私の心に色があるのならば人を染めてしまうものを、それも叶わず、あの人を思う私の心を知る人はない。
第五句は伝本によって「えやは見せける」「えやは知りける」「知る人のなさ」など諸説あるようで、後撰和歌集(巻第十「恋二」 第631番)では「えやは見せける」、拾遺和歌集(巻第十一「恋一」 第623番)では「知る人のなさ」とされています。
いろならば うつるばかりも そめてまし おもふこころを しるひとのなき
色ならば うつるばかりも そめてまし 思ふ心を 知る人のなき
私の心に色があるのならば人を染めてしまうものを、それも叶わず、あの人を思う私の心を知る人はない。
第五句は伝本によって「えやは見せける」「えやは知りける」「知る人のなさ」など諸説あるようで、後撰和歌集(巻第十「恋二」 第631番)では「えやは見せける」、拾遺和歌集(巻第十一「恋一」 第623番)では「知る人のなさ」とされています。