漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0138

2020-03-16 19:38:50 | 古今和歌集

さつきこば なきもふりなむ ほととぎす まだしきほどの こゑをきかばや

五月来ば 鳴きもふりなむ ほととぎす まだしきほどの 声を聞かばや

 

伊勢

 

 五月が来たならば、ほととぎすの声も古びてしまうことだろう。まだそうならない初々しい声を聞きたいものだ。

 一つ前の 0137 が聞き慣れた「ふる声」が聞ける五月を今か今かと待つ気持ちを詠んだのと対照的に、聞き慣れてしまわない間の新鮮な声を楽しみたい気持ちを歌いあげています。

 



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