さつきまつ はなたちばなの かをかげば むかしのひとの そでのかぞする
五月待つ 花橘の 香をかげば 昔の人の 袖の香ぞする
よみ人知らず
五月を待って咲く花橘の香りをかぐと、昔の人の袖の香りがする。
「昔の人」は、かつて思いを寄せた異性でしょう。その人が焚いていて袖から漂っていたお香が橘の香りと似ていて、毎年五月になって橘の花が咲くとその人のことが思い出される。その思いは暖かい懐旧か、それとも、今もなお切ない思いでしょうか。
さつきまつ はなたちばなの かをかげば むかしのひとの そでのかぞする
五月待つ 花橘の 香をかげば 昔の人の 袖の香ぞする
よみ人知らず
五月を待って咲く花橘の香りをかぐと、昔の人の袖の香りがする。
「昔の人」は、かつて思いを寄せた異性でしょう。その人が焚いていて袖から漂っていたお香が橘の香りと似ていて、毎年五月になって橘の花が咲くとその人のことが思い出される。その思いは暖かい懐旧か、それとも、今もなお切ない思いでしょうか。