自宅に隣接する児童公園の桜です。狭い園内に2本だけなのですが、綺麗に咲き誇る一方でまだ葉は出ておらず、思わず立ち止まって眺めてしまいました。やはり桜は格別です。^^
さて、最近の「気づき」ですが、準1級 15-2 の表外読み問題で、
【寒さで庭の植木が 末 枯れてしまった。】
というのがありました。【末枯れる】 はすでに学習済みで、私はこれを「すがれる」と記憶していたのですが、正解は「うらがれる」。「え??」と思って「辞典」を再確認し、読みとしてはどちらもあるものの、「すがれる」と「うらがれる」では意味が違うということがわかりました。「辞典」を引用します。
【末枯れる】
うらが・れる (P.1427)
草木の枝の先や葉先が枯れる。
すが・れる (P.1428)
草木やこずえが盛りの季節を過ぎて枯れ始める。
人などの盛りが過ぎて衰えてゆく。
「尽れる」とも書く。
【末】 の読みとして「うら」が表外読みとされている一方、「す」との読みはそもそも記載がありませんので、この問題の正解が「うらがれる」であることに疑義はありませんが、これを見ると「すがれる」の一つ目の意味と「うらがれる」の意味の違いは微妙で、実際に世の中で使い分けられているのかどうかは怪しい気もしますね。
「辞典」には、この【末】の「す」のように、親字欄に記載のない読み方を必要とする熟語が時折掲載されていますが、同じ準1級の 15-3 の文章題には、
【豈懼るるに足らずと 為 んや。】
という出題がありました。正解は「せ」で、「あにおそるるにたらずと『せ』んや」と読みますが、この「せ」も 【為】 の読みとして「辞典」の親字欄にも「要覧」にも記載がありません。ですが、「辞典」の見出し語として 【為ん方無い】 は出ていて、これを学習していれば読めるということになりますね。(P.25)
「辞典」を読んでいると、本当にいろいろな発見があります。