春訪ね 花の社を くぐりけり
梅士 Baishi
さて今日は、天罰ともいうべき970hpの巨大台風が日本全体を大
嵐に巻き込むはずであった。
ところが、雷もなく、ただの雨でおわった。
魔球のすっぽ抜けというか、な~んだ、がっかり・・・。
三日間の疲れというべきか、コーヒーを飲みながら転寝をして日が
暮れた。
久しぶりに訪ねる土地には、まずは社を訪ねるとその土地に入っ
たという気持ちになる。
手を合わせるのは気分次第であるが、勝手知ったる他人の家とい
うか、神社はいわば、わがお旅所である。
研修地に向かう初日、春爛漫の田舎をバスでブーと通り過ぎるの
ではもったいない。
重たいリュックを背負い、カメラを首に下げて両手にも袋を提げて
わが流儀の平均時速6kmで一路をめざした。
神社の桜は、大方の花を散らしていた。
花を敷き詰めた境内の風景もまた一瞬の美しい季節である。
たしか、夫婦愛の物語が伝わる神社であったと思う。
それから1時間の行軍となった。
川沿いの田んぼはすっかり花畑になっていた。
菜の花、蓮華草、キツネノボタン、オオイヌノフグリ、スズメノエンド
ウ、たんぽぽ、シロツメグサ、散る桜、名前を知らない花々・・・。
最も希望にあふれる季節である。
現代社会の不健康要因として、運動不足社会、過栄養社会、スト
レス社会ということがあげられる。
遍路道でも、歩いている人を見かけることはほとんどない。
駅から離れた所にも春爛漫の道があるが、歩いている人はほとん
ど見かけない。
通勤自転車を置いて歩き始めてからというもの、自転車では運動
にはならないと感じる。
徒歩35分、ジョギング25分、自転車15分というのが通勤時間で
ある。
ローテンポのジョギングが一番心地よい汗をかく。
街からは自転車が邪魔もの扱いに排除されていることでもある。
人々よ、おおいに歩いたり走ったりしようではないか。
1時間以上歩くときは、タオル、スポーツドリンク、カメラ、着替えが
標準装備品である。
信仰心を鍛え、足腰や心肺機能を強化することが、健康の秘訣で
あり、幸福力と国力を高める秘訣である。
【 インフレ不安を払拭せよ 】
日銀白川から黒田へ、この白黒のコントラストは貧乏神と福の神程
の違いを見せている。
もちろん、貧乏神の白川総裁をごり押ししたのは、貧乏神政党の民
主党政権である。
それでも何とかいちゃもんを付けたくて、2%のインフレターゲットさ
えも無理だと言ったり、インフレ不安をあおったりしている。
メディアの言論は実に無責任である。
もっとも、インフレターゲットが2%の物価上昇というのは、単純に
物価が上がるということであってはならない。
円安や原発停止によるエネルギー価格の高騰でも物価上昇要因
となるが、価値は増えないのだからマイナス要因である。
正当なインフレターゲットとは、高付加価値商品や新製品が売れる
結果として、消費量が上昇するという指標でなければならない。
だから、消費者物価指数だけではなく、生産指標としてGDPの伸び
率をも目標に据えるべきではないのか。
これは、素朴な疑問である。
メディアの無責任言論は、「一歩間違えば、80年代のバブルにも
なりかねない」という非難にも表れる。
80年代の好景気を繰り返すなというメディアの言い方にはバブル
潰しを正当化する厚かましさがある。
たしかに、80年代の土地価格の高騰は一部すさまじいものがあっ
たが、置いてけぼりをくったという妬みこそあれ、それが恐れるべき
インフレとはどういう理屈なのだろうか。
好景気をバブルだと言いがかりを付けて叩き潰したメディアの責任
はどうなのか。
倒産、失業、自殺・・・、それがメディアがもたらした惨状である。
物価上昇は歓迎すべきことではない。
景気がよくなれば、物価が上がるというのは当然のことでもない。
収入があがって財布のひもが緩み、高くても物が売れるという心理
に便乗する値上げはいかがなものかと思う。
まして、税金が上がり、円安によるエネルギー価格が上がり、輸入
食材が上がるというのでは、株高も相殺されるであろう。
通貨供給量が大幅に増えるということは、あらたな投資資金が潤沢
に供給され、結果、より上質の商品や新しい商品が消費を押し上げる
というのが好景気への因果関係なのであって、便乗値上げの類は
商業道徳に反する恥と心得るべきことである。
もっとも、チャイナからの格安商品が入らなくなり、百円ショップがな
くなることによる物価上昇は、国内産業を復活させることにもなり、好
ましいことである。
もちろん、中国に代わるアジア諸国から安い商品は一層供給され
るであろうから、日本の産業は高品位、高機能製品で一段上の繁栄
を目指さなければならない。
恐れるべきインフレは、マネーゲームの破綻や敗戦による通貨の
信用不安によるものである。
現代日本の新産業投資を活性化する通貨増刷には、ハイパーイ
ンフレなど無縁のものである。
マネーゲームをこそ恐れるべきである。
経済とは、こつこととしたものづくりに基礎がある。
マネーゲームは、いわば運動不足経済である。
汗を流さないマネーゲーム依存は日本人の恥と心得よ。
汗を流す経済のモラルを立てれば、通貨供給の積極政策は大い
に歓迎すべきことであり、世界的に供給量を増やす方向に舵を切っ
てよいであろう。
金融緩和、投資促進、これがアベノミクスである。
さらに、国際的視野をもった通貨供給が求められる。
それが、リーダー国日本の決意ともなろう。
立憲女王国・神聖九州やまとの国
幸福実現党応援隊・ 梅士党