赤き花 彼岸の道に 燃え立ちぬ
中村 梅士 Baishi
先週、彼岸花を期待して訪れた時は、全滅したのでは
ないかと心配なほどにほとんど花の兆候が見られなかっ
た。
それから十日、さすがに近所の庭にも彼岸花が咲き始
めて、これは大変と、彼岸の22日に出かけたのだった。
合格発表を見るように、彼岸花が燃え盛っていた。
もったいないほどに溢れ咲いているではないか。
お彼岸には花の盛りを過ぎていた年もあったが、今年
はお彼岸こそは満開である。
滑走路の導線のように、彼岸の霊を盛大に迎える炎の
花である。
さて、今日は彼岸の中日である。
これより12月22日の冬至まで日が短くなる。
嫌と言うほどの猛暑に苦しんだ今年の夏だったから冬
は大歓迎である。
ただ、日は長いほうが良い。
今日は墓参のつもりでいたが、ランニングと彼岸花散
策に疲れてしまった。
明日に順延になったが、旧暦の8月15日というのも
彼岸の内であり、墓参の大義には十分であろう。
久しぶり、特急かもめで帰るとしよう。
里帰りすべき実家はないが、墓参を慣例とすれば里帰
りはできる。
ものは考えようである。
一人墓参だから、日帰りランニングの墓参である。
タイ国政府貿易センター福岡と観光庁が、2016年
3月末で閉鎖されたことを知った。
スタッフとはずいぶん懇意にしていただいていたが、
タイの政変後は学生を連れて行くこともなくなり、遠ざ
かっていたのである。
それが今年、日本で二番目の領事館として天神に建設
中のビルに入ると言う。
福岡とバンコクは友好都市関係を結んでいることから
領事館招致につなげることができたらしい。
拠点が復活したことは喜ばしいことである。
しかし、タイは軍事クーデターにより軍事政権が続い
ている。
経済発展に尽力していたタクシン首相やその妹インラ
ック首相は相次いで失脚し、亡命の憂き目にあっている。
貿易センターが閉鎖されたのも、国政混乱のあおりで
あろう。
タイ国は、かつての微笑みの国ではなくなった。
貿易センター福岡が閉鎖された2016年の秋、国民
にも尊敬されてきたラーマ9世が亡くなった。
王妃シリキット妃の還暦には、福岡でも祝賀会を開き、
親しく付き合わせてもらったものだ。
ところが、ラーマ10世となる一人っ子の息子はチン
ピラ同然の極道者のようである。
ギャンブル、女遊び、下品なファッション、品のない
顔相、どれをとっても国王の器ではない。
王国としての品格を失ったと見るべきであろう。
もう一つの憂国は、小乗仏教の腐敗である。
幸福の科学総裁も、タイ訪問を二回も試みたが断念し
たと言う。
どうも霊的磁場が悪いらしいのだ。
宗教改革なしには、タイの発展はないだろう。
好きだった国だけに残念でならない。
軍事政権であるならば、ラーマ9世自身が忌避してい
た息子の王位継承を退け、王族のしかるべき人物に王位
継承させることだ。
あるいは、王位継承を覆して、王制を終わらせること
である。
もう一つは、形骸化したタイ仏教を粛清することだ。
幸福の科学に本来の仏教の教えを学びなおし、腐敗し
た僧団の実態を直視して改めることである。
なんとも不愉快な新国王であるし、王族が身分に胡坐
をかいて王国の衰退を招いているように見える。
福の神に嫉妬するとは・・・。
不機嫌な国になってしまったことである。
日本国独立宣言・神聖九州やまとの国
New Asia Happiness Party