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北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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上空から

2017-01-27 21:16:58 | 函館



なかなか見る機会がないと言っていい、上空から見た「函館山」。
実は、「函館山」というのは正しい名前ではなく、ロープウェイがあり、夜景が眺める展望台で知られる「御殿山」という山をはじめとする、13もの山々の総称なのです。

函館山の歴史は古く、約100万年前に発生したとされる海底火山の噴火による噴出物が土台となって出現した島がそのはじまりとされています。
その後、度重なる噴火で流出した土砂が堆積してできた砂州によって、約5000年前に函館山が渡島半島と陸続きとなり、「陸繋島」と呼ばれる地形になりました。 現在の函館市の中心部は、この堆積した砂州の上につくられています。。

今でこそ、観光地として、国内はもとより国外でも知られるようになった函館山ですが、かつては軍事上の拠点とされていて、1898年(明治31年)から要塞建設が始まり、1905年(明治38年)までに砲台や発電所、観測所などの施設が建設されました。
この要塞建設に当たって山の頂上を削ったため、標高が348mから334mとなったということは、一昨年放送の「ブラタモリ」でも紹介されています。

このように函館山が要塞地帯になったことで、山全体が軍事機密となり、地形図にも函館山が表示されないようになり、終戦までの間、入山や写真撮影、ひいては山を話題にすることすらも厳しく制限されました。
もっとも、こうして一般人の立ち入りが厳しく制限されたことが、結果的に豊かな自然を守ることに繋がり、現在、日本全国に約6,000種あるとされる植物のうち、約10分の1である約650種が函館山に植生しているとされています。

そんな歴史を持つ函館山ですが、実は別名があり、牛が寝そべっているように見えることから「臥牛山(がぎゅうさん)」とも呼ばれています。





因みに、「牛が寝そべっているように見える」というのは、上空からではなく、横から見た場合の話であり、上空から見ると、ひょうたんのような形をしていると言われるのだけど、この写真ではちょとそれが分からない・・・かな。
機会があれば、別な角度からも見てみたいです。(写真ではなく直に)
コメント
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