南茅部エリアの縄文遺跡は、先日紹介した「大船遺跡」だけではありません。
先日紹介した「函館市縄文文化交流センター」から直結している「垣ノ島遺跡」という遺跡も、一般公開されていて、多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。
縄文文化交流センターの裏手から、階段を下りて遺跡の方へ向かいます。
こちらに書かれているとおり、垣ノ島遺跡は、約9,000年前から3,000年前、実に約6,000年間もの長期に亘って存続した遺跡でした。
2000年(平成12年)に発掘調査が行われたときには、縄文早期末頃の墓から、子どもの足型を押した「足型付土版」や、縄文時代後期の「朱塗注口土器」など、縄文時代の高い精神性や芸術性が窺える遺物が多数出土していました。
図にもありますが、この遺跡の大きな特徴は、「コ」の字形をした盛土遺構で、これは国内最大級のものと言われています。
赤で囲った範囲が遺跡の全体です。
縄文ブームということもあってか、この碑が写真撮影スポットして大人気なんだそうです。
私が「遺跡」というものを知ったきっかけは、「ドラえもん」で、出木杉君としずかちゃんが、発掘された遺跡の話で盛り上がっていて、のび太がその会話についていけずポカーンとしていたというエピソード(「てんとう虫コミック」の何巻だったかは忘れました)でした。
小学校3~4年生の頃だったと思うけど、その頃から、遺跡の発掘には興味を持っていました。
大人になって、遺跡というのがどういうものなのかということをこうした写真や現物を通して知ることで、なんだか懐かしい思いもしてきます。
この写真だけ見ると、何の変哲もない草原のようですが、そのような場所に歴史上重要なエピソードが残されているというのも、歴史研究をする人にとっては大きな魅力なんだろうなと思います。
ということで、写真が多いので、次の記事に続きます。