北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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垣ノ島遺跡~2~

2024-09-15 19:41:26 | 函館

 

「垣ノ島遺跡」の続き。

遺跡内を散策していると、このような解説板が。

 

 

南茅部は、現在でも海沿いに集落が広がり、その集落のすぐ真裏には急峻な崖が迫っていることが多いという特徴があり、この写真を見ても、遺跡があり、そこから海側に向かって森が広がり、その下は集落であることがわかります。

 

 

だけど、実際の眺望は、残念ながらこんな感じでした。

定期的に草刈りをするような場所でもないだろうけど、せっかく「眺望」という言葉を用いているのだから、もう少し・・・という気がします。

 

 

 

昨日も紹介したこの全体図。

一つ上の解説板と照合しながら見ると、「盛り土以降」とある部分が「コ」の字状になっていて、そこが溝状に窪んでいるということが読み取れます。

 

 

ああなるほど、この窪みがそうなんですね。

 

 

この「盛り土遺構」は、長軸190m以上,短軸120mという国内でも最大級の規模で、道具や食料となった動植物に対して、感謝の気持ちや再生の願いを込めて儀式を行った「送りの場」だったと考えられます。

また、盛り土に囲まれた中央部分には「丘状遺構」と名付けられた小さな高まりがあり、祭祀、儀礼が行われた特別な場所と考えられています。

この写真の高まり部分がそうなのでしょうね。

 

 

 

これぞ遺跡という写真が出てきました。

行ってみましょう。

 

 

 

 

 

この窪みが竪穴式住居の跡ということですが、木が伐採された跡がありますね。

恐らく、発掘から整備に至る過程で伐採されたものかな?

 

 

遺跡として整備される前は、かなりの巨木も生育していた場所だったようですね。

一見、これも縄文時代からの集落の痕跡かと思ってしまいそうです。

 

 

 

敷地内には、資料を展示している「管理棟」があります。

 

 

「大船遺跡」と同様、世界遺産に認定されているということで、認定証が掲示されています。

 

 

 

南茅部エリアというより、北海道を代表するといってもよい縄文時代の2つの遺跡。

今回訪れてみて、さらに興味関心が強まったので、色々と勉強してみて、また何か興味深い話でも発掘してみようと思いました。

というわけで、今回はさらっと紹介しただけでしたが、いずれ、もっと深い話が紹介できるよう頑張ってみます。

 

コメント (2)
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