北区あいの里には、JR学園都市線の駅が二つあります。
その一つが、この「あいの里公園」駅(もう一つは「あいの里教育大」駅)。
駅舎は内外共に綺麗で、札幌市内ということもあって電光設備に自動改札も整備されているけれど、実はこちら、無人駅です。
札幌市内の端ではあるけれど、住宅街ということで、札幌市内の通勤通学客が多い駅となっています。
そう、新しくできた「ロイズタウン」駅の隣なんですよね。
この「あいの里公園駅」は、平成7年(1995年)に改称されたもので、それ以前は「釜谷臼(かまやうす)」という駅名でした。
「釜谷臼」という地名は、アイヌ語で「平岩が・岸に・ついている」という意味の「カマ・ヤ・ウㇱ」に由来するとされるもので、江戸時代からある古い地名だったそうですが、昭和12年(1937年)に、「篠路町拓北」という地域の一部となったことで、地名としてはなくなってしまいました。
しかし、昭和33年(1958年)に鉄道の駅が開設されるに当たり、住民からの強い要望もあって、「釜谷臼」という名前が駅名として復活することになったという歴史があります。
なくなった地名をその後も称し続けている駅は沢山あると思いますが、なくなった地名が新しくできる駅の名前として復活するという例は・・・、どうなんでしょう・・・、珍しいのではないかと思います。
昭和61年(1986年)に、隣の「あいの里教育大」駅ができたことで、駅間距離が短くなってしまったことから、当別町方面に630mほど移転し、現在の位置となっています。
駅前にある、圀松明日香氏作の「KLEIO」という野外彫刻。
名前は、ギリシャ神話の女神「クレイオー」(芸術を司る「ムーサ」の一柱にして、歴史を司る女神とされている)に由来するとのことです。
隣の「あいの里教育大」駅には、これと関連の深い彫刻があるそうだけど、あいの里には、近々また行こうと思っているので、そのときに見てこようと思います。