「及第点」
読み きゅうだいてん(「しだいてん」と誤読する例が多いようです)
意味 ギリギリで合格ラインに達していること。
例えば、ある検定試験で70点以上が合格だとしたら、70点ギリギリか、せいぜい80点未満ぐらいまで。
先日、職場で、自分で自分のことを「及第点」と評することが、果たして謙遜かそれとも思い上がりかという話題になった。
実はその話題を振ったのは私なんだけど、今を遡ること16年前、当時の部署に、思いっきり遠慮なく言うけれど、ただ口が達者なだけでろくに仕事もないという定評の人がいて、その人が、自分で自分のことを「及第点」と評したのを聞いて、「よりによってあんたが言うか」と思ったということがありまして、そのことが今でも鮮明に記憶に焼き付いているせいか、私はずっと、自分で自分のことを「及第点」と評するのは、単なる思い上がりだと思ってきたのだけど、色々調べてみると、必ずしもそうとは言えない、むしろ控えめで謙虚な姿勢なのではという見方もあることを知って、「ああそうなんだ。やっぱり見方はそれぞれなんだ」と、最近は思うようになりました。
私の場合、先程書いたような人が口にしたからそんな風に悪印象を受けていたのかもしれないけれど、対照的に常に高い成果を挙げている人、極端な例かもしれないけれど、「ドラえもん」の「出木杉君」のような人が、「いやあ、自分なんてまだまだ及第点だよ」なんて言ったらどうでしょうね。やっぱり周りの人は、引いちゃったり、嫌味ったらしく感じたりしちゃうのかもしれません。
では、他人を評価する場合はどうでしょう。例えば上司が部下を「及第点」と評する場合、一見厳しい見方ととられるかもしれないけれど、実は、その裏に、「君ならもっと高みを目指せる。これに満足することなく頑張れ」という意味が込められているということも考えられるので、やっぱり言葉の使い方って難しいなと感じてしまいます。
人や状況によって捉え方は様々だと思うけど、注意して使わないと、悪印象というか軋轢が生じかねない言葉であるということは言えると思うので、私も今後は気を付けていきたいと思います。
因みに、先程書いた人は、今同じ部署にいる人の話では、「相変わらず」なんだそうです・・・。もうすぐ60歳なんですけどね。
先日、札幌近郊のお店で頂いた「生そうめん」。
お店の中は写真撮影が制限されているので、お店の紹介はせずにメニューの写真だけで済ませますが、本当に美味しかったです。ぜひまた行きたいです。
でも、だからと言って、お客がこうしたメニューについて、「合格点」だの「及第点」だのと軽々しく評することは、一つ間違えると(間違えなくてもかな?)、単なる上から目線の発言と取られ、悪印象しか残らないこともあるので、私は御法度だと思います。