楽農piano協奏曲

一日一生。一日一笑。


俳人照井翠さんの大震災

2021年03月07日 | 文学
 ラジオ深夜便から照井翠さんの声が流れた。5日の午前4時過ぎのこと。

「俳句で残す・東日本大震災・10年」

この時に初めて照井さんを知った。それから出版された俳句の本も。

その本「龍宮」を広丘図書館から借りている。




本にある数々の句の中から照井さんが紹介してくれた俳句。

「春の星こんなに人が死んだのか」

照井さんは釜石高校の教師。被害に遭った体育館で生徒たちと一夜を明かした。

その日の夜は晴れて物凄い数の星が瞬いていたと言う。

今まで見たことも無い満天の星空。

なぜ、なぜ?問いかける

そうか!昇天された方々の御霊が光っているんだ。


「朧夜の泥の封ぜし黒ピアノ」

2日後街の方に向かう途中見えた光景。

立派なグランドピアノが1台道路にぽつんと泥まみれになっている。

美しいメロディを奏でただろうに。

ピアノとしての命が喪われてしまったのだ。

私の心に触れた句。

「外の輪は脚の無き群盆踊」


「いま母は竜宮城の白芙蓉」


「脈うたぬ乳房を赤子含みをリ」


☆照井翠さんの話はYouTubeで聴くことができる。

新しく出版された「泥天使」を読みたくて

購入してもらうようリクエストしてきた。







 
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