風月庵だより

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書道展

2006-06-24 20:32:52 | Weblog
6月24日(土)晴れ【書道展】

今週は光市の事件についての意見を書いたので、その内容に関する責任を感じてなかなか次の記事を書けなかった。書いているときにも責任を感じるし、書いた後も死刑に対しての自分の意見に対して責任を感じている。人間として死刑を容認する意見を書くことが、大変に重たい。

しかし何の罪もない人の命を奪うという行為は決して許されるものではない、というしっかりとした声を社会があげなくてはならないだろう。それから逃れて自分だけ高見の見物をしていることはできない。少年たちを甘やかせ過ぎている大人にも責任がある。

このたびの奈良の少年による放火事件にしても、少年は「リセットしたかった」と言っている。テレビゲームではないのだ、人間が生きているこの世は。私はいつもテレビゲームを目の敵にして反対しているが、この事件でもその思いを強くした。あまり判断力が付かない幼い頃から、テレビゲームで育った脳かまたは感性なのか、科学的な分析は私にはできないが、どこかが狂ってしまって、人生さえリセットできるような錯覚を持ってしまうのである。

テレビゲームだけのせいではないが、とにかく子供たちを取り巻く環境にあまりに責任が無さ過ぎる。光市の事件にしても、人間としてどうしてそのようなことができたのであろうか、とさえいうような残虐な方法による悪質な犯行であった。具体的にここでブログに文章化することさえ避けたい内容である。

七年で出所してしまうような無期懲役であるのなら、その上の極刑しかないであろう。ある国には百年以上の刑があるというが、そのような方法も考えなくてはならないのではなかろうか。

刑よりもなによりも大事なことは、自らの犯した罪の重さに目覚めて、人間らしい心を取り戻してくれることである。死刑廃止論者の安田弁護士さんも自分の説を通したい為に、この事件を利用してはならないのではなかろうか。

さて今日のタイトルは書道展です。重い内容の後で恐縮ですが、ある書道展をご紹介させていただきたい。

日書院展 第55回
日時:6月24日今日から29日(木)まで。午前9時~午後4時半(最終日は2時半)
場所:東京都美術館(上野駅公園口より徒歩五分)
主催:日本書道院
後援:全日本書道連盟 毎日新聞社 毎日書道会


私も実は出品しています。良い先生に恵まれて五年ほどその先生のご指導を頂き、ようやく出品を許されました。作品は半切(畳の半分ぐらい)の大きさです。足を運んでいただければ幸甚です。私の作品はともかく他の先生方の素晴らしい作品をお楽しみ頂ければと思います。(恐縮ですが、私の作品は二階三〇番の部屋に展示されているようです。)