風月庵だより

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老体の悲鳴

2006-06-26 22:23:14 | Weblog
6月26日(月)曇り時々雨【老体の悲鳴】

書道の先生をしていた姉とともに、昨日一日書道展を見に上野に行って来た。先生方の素晴らしい書に圧倒されて夢中で各部屋を巡った。しかし今日はそのためにひどい足の痛みで、思うように歩けなくなってしまったのである。

下駄を履いていったのだが、足袋が少し大きめの下駄の上で歩くたびに滑ってしまい、それが足腰にダメージを与えてくれたようである。以前に紹介したことのある光線治療をしたが、それだけでは追いつかない痛みである。

近所の治療院に駆け込んで、足裏のマッサージなどを施してもらい、今はだいぶ楽になったが、まだふくらはぎが痛くて正座はできない。足に合わない履き物がいかに足腰に悪影響を与えるか、よくよく肝に銘じておかなくてはならない。もう歳なのであるから。

若ければ、こんなことぐらいで歩くのに支障が出るほどのことにはならないであろう。足だけではなく、治療院の先生にツボを押されると、体の何処といわずあちこちが痛くて悲鳴をあげるほどであった。肩の凝りはひどく、首の凝りもひどく、目の疲れもひどく、飛び上がるほど痛い。内蔵と関係のあるツボを押して、私が悲鳴をあげるたびに、先生はここは胃、これは肝臓、これは脳下垂体等々とおっしゃる。

「こんなに肩を凝らせたらアブナイですよ」と先生は言われた。私もこの頃は時間の余裕もないし、いろいろと余裕がないのでつい治療院に伺うのをご無沙汰してしまっていたが、やはりたまには凝り固まった体をほぐさないと、体がアブナイと実感している。考えれば丁度タイミングよく足が痛くなって良かったと今思っている。

今まとめている室町時代の禅僧の語録がもう少しできりがつくので、つい根を詰めてしまっている。こういうとき体をこわす可能性が高いと思うし、兄がくも膜下出血で亡くなっているので、私も気をつけなくてはならない。つい若いつもりで無理をしてしまうが、体には労りつつ動いてもらうようにしなくてはならない。

このブログをお読み下さる皆様は体に無理を強いてはいませんか。どうぞ時々体をほぐしに治療院のドアを叩いてください。またはほどのよい運動、もしかしたら無謀なのは私ばかりかもしれませんが。確実に来る自分の死を想像すると実に不思議な気がします。ただ一つの命、大切に大切に。

さらに先生が注意なさったこと、冷房で体が冷えすぎないようにということです。