風月庵だより

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六月の空を送る

2006-06-30 23:49:27 | Weblog
6月30日(金)晴れ【六月の空を送る】

田舎の墓所に水道を引こうと計画したら、墓所の名義が我が家の名義ではないことがわかった。それまで我が家の墓所と疑いもなく思っていた。祖母が当時の金額で五十円で買ったと聞かされていたからである。

ところが祖母の頃の人は、口約束だけで名義変更などということに気がつかなかったようだ。気にもしなかった、という方が当たっているかもしれない。しかし分かった以上は名義変更をしなくてはいけないので、気になっていたのであるが、ようやく仕事が一段落ついたので明日から田舎に行って来る予定である。しかし仕事も休まなくてはいけないし、登記されている人の遺産相続人と会わなくてはいけないし、司法書士にお願いしてこなくてはいけないし、こういう仕事は私にはなんだか荷が重い。

きっと費用もかかるであろう。それも気にはなるが、先祖や父のお骨を納めてある墓所が他人名義だと分かった以上、なんとしても我が家の名義に直さなくてはならないだろう。
というわけで、いつも怠け者のブログで恐縮ですが、三,四日休ませていただきます。

今日で六月も終わり。ひまわりの好きだったという御手洗怜美ちゃんのために背景をひまわりにしてきた。しかし怜美ちゃんのことにとどまらず、あまりに悲しい事件が今月も多く起きてしまい、ひまわりの背景が悲しく見えたことが一度や二度ではなかった。

北朝鮮の拉致問題もいつも気にしているが、今回のめぐみちゃんのご主人だったという金英男氏の会見も予想通り北朝鮮に仕組まれたものであり、真相には少しも迫ることはできなかった。日本人として総力をあげて拉致された人々を取り戻さなくてはならない。どうしたらよいのであろうか。

自分に起きさえしなければ、誰も対岸の火事のように思ってしまうきらいはあるし、全ての事件を我が事と受けとめることは難しいが、せめて応援のエネルギーだけでも送りたいと思う。私が韓国やインド、ヨーロッパと一人で外国を歩いた頃は、金日成氏の時代であったので、拉致からは免れただけで、私にも起こりえた出来事である。

めぐみちゃんのお母さんの悲痛な訴えを、いつも涙無しには聞くことはできない。ヘギョンちゃんの瞳が前に見たときよりもどことなく悲しげな、憂いを含んでいるように見たのは私だけではないようである。

どうして良いか分からないことだらけの社会にあって、できるだけ助け合い、一人一人が人間としての役割を果たし、凛として生き合っていきたいと願う六月の晦日である。