風月庵だより

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少女の命

2011-01-12 10:18:54 | Weblog
1月12日(水)晴【少女の命】

昨日は、駒澤大学に久々に出かけました。『従容録』のゼミがありましたので。

次は駒沢のバス停という交差点を通過しようとしたときです、突然少女の自転車が歩道から車道の真ん中あたりまで出てきました。バスの運転手さんはハッとしてブレーキを踏みました。少女はそのまま車道の左側に寄って自転車を運転していきます。バスの運転手さんは様子を見ながら、その後ろを走っていきます。しばらくは追い越そうとはしませんでした。もし、無謀に横に出てきては危ないと思ったのでしょう。

しばらくして少女の自転車は歩道に入りました。バスは停留所で停まり、私は降りました。たしかに自転車は、車両ですから歩道を走る方がよいのですが、安全運転が原則です。駒沢の学生が大勢通行していて少女の自転車がすぐには見えませんでしたが、私は少女の自転車を探しました。そして少女に声をかけました。「さっきのような危ないことをしたら交通事故をおこしてしまうわよ」と言いました。少女は自分でもそう思っていたのでしょう、すぐに「はい」と返事をしました。「バスの運転者さんがハラハラしていたからね、気を付けてね」と言いました。久々にお節介おばさんをしました。

しかし、少女にこのことを印象づけておかないと、また平気でやってしまうかもしれません。命はいとも簡単に、あっと言う間に失ってしまうものなのですから、しつこく印象づけておいてやりたいと思うのです。

8日にアメリカアリゾナ州で起きた銃乱射事件で、命を奪われてしまった少女クリスティーナ・グリーンちゃんは9歳、ちょうどこの自転車の少女は同じくらいの年齢です。わずか9歳にして政治(おそらく慈善事業としての面でしょうが)に興味を持っていたというクリスティーナちゃんですが、まさかこのような事件に巻き込まれるとは、思ってもみなかったことでしょう。たまたま、この少女は9・11事件の日に生まれたそうです。

犯人は麻薬中毒でもあったようです。銃も簡単に手に入るアメリカ社会の恐ろしさ、日本にもすぐそこまで押し寄せてきている危険です。アメリカ社会の二の舞を踏まないためにも、打てる手を事前に打って、危険を回避し、少女の命が簡単に奪われるような事件が起きないようにしなくてはならないと思います。

お節介おばさんの力くらいでは、麻薬と銃はどうすることもできませんから、然るべき人たちに然るべきように頑張ってもらいたいと思います。自転車の少女の話から、社会の問題の話になりましたが、常に身の回りのできることからできることをしていくことは大事だと思うのです。可愛い少年少女たちの命を守るためには。