風月庵だより

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百日忌

2011-06-19 18:53:33 | Weblog

6月19日(日)曇り【百日忌】

昨日で、百日がたちました。泣くことをやめられた人はいたでしょうか、はたして。

ただただご冥福を祈るばかりです。

被災地の復興も、まだまだ先が見えない状態のようです。原発事故さえなかったら、もっと早く復興を進められたのではないでしょうか。

その原発事故もなかなか収束しません。メルトダウンしたウラン燃料などが、鋼鉄の底を溶かして、やがては地下水にまで到達する恐れが出てきているそうです。これからどうなることでしょう。

またアメリカでは、ネブラスカ州にあるフォートカルフーン原発の付近を流れるミズーリ川が、大雨などにより氾濫し、原発の付近一帯が水につかっている状態になっているそうです。こちらは大丈夫であると、電力会社は言っているようですが、果たしてどうなることでしょうか。

世界中が、原子力発電によって、放射能汚染に脅かされています。フクシマの原発事故による放射能汚染も世界中をめぐっていることでしょう。東京は離れているから大丈夫などと言っていられる状態では、本当はないのでしょう。でもどこにも逃げようがありませんし、見えない敵を相手にする戦いです。透明人間と戦うような戦いです。

未来の子どもたちのために、なんとしても原発をやめさせなくてはなりません。ヒステリーと石原氏は表現していましたが、ヒステリーと呼ばれようが、なんと言われようが、これほどの危険を黙っていてはならないでしょう。

世界から遅れる、中国に抜かれる、などと言っていますが、全ては命あっての物種ではないでしょうか。

今に、原発事故による放射能汚染によって、全ての人は死んでいないのに、、制御不能になった世界中の原発が次々に爆発して、放射能が地球上に蔓延する時がくるかもしれません。

そんな時が来ないように、徐々に、騙し騙し、なだめなだめ、原発を上手に止めるようにし、地震が起きても寝た子が起きないように最大限の配慮をし(原発は停止さえすればそれでよいというのではなく、停止したあとも危険ですから)、自然エネルギーによる発電に移行していくことができるように、努力していくことが、残された者の使命ではないでしょうか。

お金に目を眩まされて生きることは、どうぞ、経済界の人々も、政治家も、電力会社の人々も、御用学者の方々もやめて頂きたい。この事故の起きる前でしたら、事の重大さを分からなかったと言うこともできましょうが、この事故を経験した日本は、電力発電に別の道を模索する時がきているのだと、素直に現実を見つめてほしいものです。

故郷に帰れない生きている人々も、お亡くなりになった方々も、百日忌(卒哭忌)を、まだまだ心静かには迎えられていないことでしょう。

 

http://www.youtube.com/watch?v=fjklBl0A9Kc

(京都大学の小出先生が「原子炉の現状」についてお話しています。)

チェルノブイリ事故のとき、飼い猫を抱きかかえて避難する女性の写真があった。私も、そんなとき、なんとかルナを抱きかかえて避難したい。ペットを置いて避難しなければならなかった方々の事を思うと、胸が痛む。