風月庵だより

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雨と乳母車

2007-04-28 21:45:09 | Weblog

4月28日(土)晴れのち雷雨【雨と乳母車】

或る日の仕事帰りの道で。
乳母車とそれを押す若いママに出会った。ママの服装と時間帯を考えると、ママはお仕事の帰りに、乳母車の中の坊やを保育園に迎えに行って、家路に向かうところではなかろうか。

雨の中、ママは傘を乳母車に一生懸命にかざしている。自分が濡れることには少しもかまわないで。ママは車の往来をよけながら、片手で乳母車を押し、もう一方の手で傘を差しかけ、坊やになにか声をかけながら、少し前屈みになって、急いで歩いている。

母親というものはこうして自分のことはかまわずに、子ども大事に育てるのだ、とその姿に私は心打たれた。

同じ方向のようで、バスでも一緒だった。ママは坊やを抱きしめてなにか話している。昼間会えなかった分を、取り戻すかのように、抱きしめているように見受けられた。坊やもとても嬉しそうにママにしがみついている。

今日から連休が始まる。きっとあの親子も、この休みはとても楽しく過ごすのではないかしら、などとふと窓の外に降りしきる雨を見ながら、思い出した或る日の光景だった。

皆さんは連休はどうなさいますか。私は2、3日、田舎にお墓参りに出かけます。
風月庵だよりも、もう少し仏典や禅語録についてのログを書きたいのですが、頼まれた仕事がまだ出来上がらないので、時間がとれずにすみません。どうぞ連休お出かけの方はお気をつけてお出かけ下さい。

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9 コメント

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母と子、打算のない関係 (春女)
2007-04-28 23:13:15
母が子を守る、子が母に全面的に依存する。これほど純粋な関係はないでしょう。風月さんの文からこのことを感じました。動物の世界ではこの純粋さが保たれています。しかし人間の世界ではどうでしょう。子を守ることに疲れた親が、子を殺し、親に不信感を持った子が、親を殺し、ですね。知能の発達(動物として脳の異常発達)即ち純粋さの喪失は必ずしも種(人)の繁栄、幸福につながらないかも知れません。
温暖化問題も人類の知能が発達した結果ですから。

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人類は破滅に向かっている (南風院光泊)
2007-04-28 23:46:11
春女さん言う人類の知能の発達について、コメントしたいと思います。人類は脳の発達により、生活を改善しました。そのことにより、人口は飛躍的に増えました。動物として、種としてこんなに成功しているものはありません。しかし脳の発達により、人類の出産は過酷なものになっています。脳(頭部)が発達しすぎたために、胎児が骨盤を通りぬけることが困難なのです。脳の異常発達は人類の不可逆的な進化結果ですから、その内人類は正常分娩が出来ずに全て帝王切開で出産するようになるでしょう。正常分娩が出来ないような動物が、動物として繁栄できるのでしょうかか。神の裁きを受けるでしょう。
人類は地球を汚染して自らの存続基盤を破壊する前に、生殖面で自滅するような気がします。
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春女さんへ (風月)
2007-04-29 06:57:41
脳の発達といいますが、その反面になにか後退した機能があるのでしょう。発達の裏には情緒をコントロールする機能の低下もあるかもしれません。
そうでないかたもいますが。
右脳と左脳のバランスをとれるように、人間は生きていかないと、結果として地球もバランスを崩すことになってしまうのではないでしょうか。
地球の温暖化は目前の大問題です。なんとかしなくてはならないと思います。イラクで戦争をしている時間は地球人類にはないのですが。
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南風院光泊さんへ (風月)
2007-04-29 07:11:49
胎児の頭が発達しすぎたのでしょうか。そのことは知りませんでした。おかあさんのお腹の中で育ちすぎたことでしょうか。
それは脳の発達と言うよりも、栄養過剰でお腹の中で育ちすぎたのではないでしょうか。
昔は小さく産んで大きく育てろ、と言って、おかあさんもよく体を動かし、グルメもせずに、食事にも節度があったことが、自然分娩を楽にしていたのではないでしょうか。
頭が大きくなりすぎているのも、おそらく栄養過剰と、大事をとって動かないことにも一因があるかもしれませんね。文明国ほどその傾向があるでしょう。
文明の発達が人類の滅亡に加担しないよう、賢い人類になりますように。
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人類も所詮は生物の一種 (花神田閑人)
2007-04-29 10:30:48
人類は知恵が付きすぎて、頭でっかち、尊大になりましたな。自らが生命の進化の頂点に位置するゆう理論は、なんや天動説と似てまへんか。矛盾する文明の発達と地球環境の保全が両立でけまっか。両立やないバランスやゆう人もおますやろが、言葉の遊びでっしゃろ。そもそも地球環境を制御しようゆうんが、わてはおこがましい思いまんねん。地球を汚染しちょるゆう反省も、人間万能主義の観点からでっしゃろ。汚染、温暖化で喜んでる生物もおりまっせ。人類が住みいい環境が地球のあるべき姿でっか。地球は人類のために神様が作ったんやあらへん。何十億年ゆう地球の歴史から見たら、人類はつかの間の旅人や。汚染は旅の恥のかき捨てやからようないんやけど、自分の居心地のええ環境を未来永劫に固定しようゆうんは、自分勝手で地球に失礼。
この場を汚染するようなこと書いてすんまへんでした。けどまじめな意見で悪気やおまへん。
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花神田閑人さんへ (風月)
2007-04-29 22:00:38
ご意見拝聴いたしました。

成住壊空は真理ですから、永遠に地球がこのままとは、いきませんでしょう。

人間本位に地球のことを考えるのは、尊大ですが、この地球になるべくバランスよく住まわせて貰うように努力するのも未来の人類への責任かもしれません。

ところで花神田閑人さんと南風院光泊さんと春女さんにはおつながりがありますか。

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つながりはおます (閑人)
2007-04-29 23:16:09
風月はん、コメント欄を突然騒がしゅうして、すんまへんことでした。正直ゆうて三人は知合いです。皆このブログの新しい応援団ですねん。
わての意見にわざわざコメントおおきに。人類は地球に対して一宿一飯の義理果さなあきまへん。わてが好きなテレビ番組に「田舎に泊まろう」ゆうんがありますねん。前夜お世話になったお返しに、その家のために色々仕事をしますねん。地球における人類は、この先そう長うないと思うてます。良くて数万年、間違っても数百万年は地球にお邪魔できしまへん。光泊はんの言わはる通り、人類は種の滅亡に向かって進化しとるんやと違いますやろうか。その過程で地球に迷惑掛けたらあかんゆう考えを、人類がほんまに持っとるんやったら、人類は地球上で消滅しても、宇宙のどっかの惑星で蘇るんと違うやろか。

閑人
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成住壊空 (光泊)
2007-04-30 08:45:06
初めての熟語です。仏教の言葉のようですが、機会があったら解説をお願い致します。
尚、花神田閑人のようなおちょくった人に、知人呼ばわりされる謂れはありません。尊大なのは人類の中でも、閑人のような人でしょう。
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お返事 (風月)
2007-05-05 19:38:42
花神田閑人さんへ】
南風院光泊さんへ】

成住壊空について書いてみました。
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