60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

散歩(岡部~深谷)

2014年06月20日 08時07分57秒 | 散歩(3)
 梅雨の中休みか、先週の土曜は久々の晴天だったので2週間ぶりの散歩に出かけた。今回は高崎線の岡部駅から手前の深谷駅までのコースである。岡部駅は埼玉県深谷市にある。深谷市は今、世界遺産登録目前の富岡製糸場(群馬県)とゆかりの地として、PRに力を入れているようである。深谷は近代日本経済の父といわれる渋沢栄一の故郷、その渋沢栄一が実業界に身を投じる前は明治新政府の大蔵省の役人だった。その時製糸場の設置主任に就き、伊藤博文とともに富岡製糸場の計画を進めたといわれている。そして渋沢の従兄弟の尾高惇忠が初代の工場長になった。

 深谷市は埼玉県北部にあり、利根川と荒川に挟まれた平坦な土地である。そのためか農業が盛んで埼玉県で1位、全国でも15位の指折りの農産地である。広い田園地帯を歩くと、当然だが人と出会う機会が少ない。しかしその出会った人のほとんどの人が、大人も子供も「こんにちは~」と挨拶をする。最初は不意を突かれてどぎまぎしたが、そのうち慣れてくると相手と目が合うと会釈するようにした。そしてもう一つ、道が分からなくなり3度ほど人に尋ねたが、誰もが親切に教えてくれる。ある年寄りは道の角まで案内してくれた。そして別れ際、「また分からなくなれば、誰に聞いても良いですよ。ちゃんと教えてくれるはずです」と言う。この地は時間がゆっくりと流れ、経済的にも精神的にも豊かな街なのであろう。

      
                           高崎線 岡部駅

           
                    一足早く幟を作って祝賀ムードに便乗?

      
                            中宿歴史公園

               
                  飛鳥時代の2棟の高床式倉庫が復元されている

      
                            雄大な田園風景

      
                           深谷は鉄塔の聖地
                     新岡部変電所があり四方に送電している

      

               
                    今年の冬の大雪で壊れたビニールハウス

      
                         田植えは終わったばかり

               


      
                         広くて真っ直ぐな農道

      
                           トウモロコシ畑

                 
                             立石寺

      


      


      
                          ねぎの花(葱坊主)

      
                            イモカタバミ

               
           道端に咲く可憐な花なのに、イモカタバミとは野暮な名前がついている


               
                            クローバー

      
                          旧渋沢邸「中の家」

      
         日本の資本主義の父と称される渋沢栄一は1840年ここ深谷で生まれた

      
                         北海道を思わせる農地

      
                           渋沢栄一記念館

      
                           尾高藍香 生家

      
            尾高藍香は水戸学に精通し、渋沢栄一の師として影響を与えた

               


      


      
                             唐沢川

               
                童謡「みかんの花咲く丘」の作詞をした加藤省吾の記念碑
           他にかわいい魚屋さん、笛吹き童子、怪傑ハリマオなど作詞も手がける


      
                           深谷城址公園

               


      
                             深谷駅
       東京駅の赤レンガ駅舎をモチーフにしたデザインで「ミニ東京駅」と呼ばれる。
      これは大正時代に竣工された東京駅・丸の内口の建設時、深谷に所在する
      日本煉瓦製造で製造され、東京駅まで鉄道輸送されて使われたという史実に
      因っている。ただこの深谷駅は煉瓦構造ではなく、コンクリート壁面にレンガ風
      のタイルを貼ることによって東京駅に似せている。
      

      
                          駅前の渋沢栄一像







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