60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

散歩(大津港)

2013年06月14日 08時38分54秒 | 散歩(3)
駅からの散歩

No.375  大津港(北茨城市)      6月8日

 朝8時半に家を出て、常磐線の大津港の駅に着いたのは12時半であった。ここは茨城県の最北端の北茨木市、隣は福島県のいわき市である。日帰りの散歩としては今までで一番の遠出かもしれない。駅舎は瀟洒だが、駅前は正面にセブンイレブンが1軒あるだけで閑散としている。1時間に1本か2本あるかないかの乗降客を待って、タクシーが手持ち無沙汰に7台もたむろしていた。ひっそりとした住宅地の中を歩いて30分、やがて海の臭いに混じって魚の臭いや油の臭いがしてくる。ここが駅名の大津港である。今日はこの漁港から太平洋を右に見ながら北へ歩き、又駅まで戻ってくる迂回コースの散歩である。
 
 この北茨城市は明治の思想家「岡倉天心」が別邸を置き、そのそばに建設した六角堂などが有名である。この六角堂は3.11の津波で流されてしまったが、昨年の4月に復元された。この別邸がある天心遺跡記念公園でも、歩いてくる途中でも、岡倉天心を描いた「天心」という映画のポスターがあちらこちらに貼ってあった。映画では六角堂や天心邸が撮影に使われ、地元の人達も大勢がエキストラとして参加したそうである。この映画、秋には公開とのことで、これを期に震災で落ち込んだ観光を復興させるようと、期待が大きいのであろう。

      
                           常磐線大津港駅 

                

      
                             大津漁港

                

      

      
                    佐波波地祗神社(さわわちぎじんじゃ)
                        3.11の地震で壊れた鳥居

      

                
                               アザミ

                
                              さくらんぼ

                
                               キジ

      
                            大津岬灯台

                
                 大津港に入る船や沿岸を航行する船の道しるべ

      
                      五浦岬公園から眺める大五浦
               ダイナミックな海岸線がつづき、左下に六角堂が見える

      
                     この六角堂は3.11の津波で流された

      
                      天心遺跡記念公園(六角堂)
                   天心自らが設計し、ここで読書や思索にふけった

      
                              端磯
     五浦海岸(いつうらかいがん)は南から「小五浦」「大五浦」「椿磯」「中磯」「端磯」の
                     五つの浦(磯)を称して五浦という。

      

      

                

      

      
                              天心邸
                津波の時はこの邸の床下まで海水が上がったそうである

           
              今秋公開の映画「天心」はこの公園でも撮影が行われた

      
                        天心遺跡記念公園 苔の庭
                     
                
                            岡倉天心の墓
            東京の染井霊園に埋葬されたが、辞世の歌にしたがってこの地に分骨

      
                         天心記念五浦美術館
            天心や五浦ゆかりの作家達だけでなく、広く日本美術が鑑賞できる

      
                          美術館内の喫茶室

                
                        海を眺めながらの珈琲は格別

      
                   広くて気持ちのいい道 車もほとんど通らない

      
                            長浜海岸

      
                       崖の上に五浦美術館が建つ

                
                  海岸線のあちらこちらに立ち枯れた木が目立つ

                
                      津波で海水を被ったためであろう

      
                  土曜日だが護岸工事のクレーン車は動いていた

                

      
                護岸やテトラポットの列は波打ちぎわの趣を失ってしまう








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