5月3日、青梅線の河辺駅に集まり、迎えに来てくれた友人の車で彼の自宅に行く。そこで一服し、塩船観音のツツジを見てから青梅を散策する。これは毎年の行事になっていて、もう6年も続いている。最初は青梅に住んでいる友人の誘いで、何人かで塩船観音のツツジを見に行った。その時のツツジの見事さに皆が感動し、「又来年も」ということから始まったのである。メンバーは年によって入れ替わるが、いずれも60歳を過ぎた元の会社の同僚である。なぜ何年も続くようになったか?それにはそれなりの理由がある。
メンバーの一人が、60歳の退職を前にして、「退職後の心構え」という内容のセミナーを聞きに行った。セミナーでは退職後の生活設計などについてアドバイスを受けたが、その中で彼がもっともショックを受けたことがある。それはその席で週間、月間、年間の白紙のスケジュール表を配られ、これに退職後を想定して自分の予定を記入するように言われたそうである。その時に書いたのは、週間では毎朝7時から1時間散歩、それから朝食、ゆっくり朝刊を読み、後は昼飯と夕飯と風呂、月間は毎週の何曜日かを決めて週一のゴルフ練習、年間は正月の初詣以外は書くことが思い浮かばなかったそうである。「俺から仕事を抜いたら、何も予定が立たない」、そのことを見せ付けられて愕然としたという。彼はそのことを何人かの仲間に話して聞かせた。仲間も当時はまだ嘱託などで働いていてはいたが、やはり退職後の過ごし方に大きな不安を持っていた。そんなことからゴールデンウイークのどこか1日、塩船観音のツツジを見るために集まる。それは強引に誘いあわせなくても自然と定着するようになったのである。
以前勤めていた会社のOB会(10名程度)がある。原則年2回であるが、前回の会が終わった時に、次回は8月21日(木)PM5:30からと半年先の予定が全員一致で決まった。この時あるOBが、「俺の手帳はスカスカだが、これで一つ予定が入ったよ」と笑っていた。これは仕事をしている時には考えられないことである。働いている時は年間の2/3は仕事で埋まってくる。プライベートな時間は1/3で、それも若い時には家族と共有する時間が大半であった。しかしリタイヤする頃には子どもは独立して行き、女房とはそりが合わずに、いつの間にか邪魔者になっている。そして今までなんとなく詰まっていた予定はなくなり、自分のスケジュールは自分のプライベートな用事で埋めなければいけない。それは仕事を辞めた途端、現実になるのである。
私も仲間からそのセミナーの話を聞いて、老後対策を意識するようになった。2年半前から水彩画教室に通うようになったのもその一つである。水彩画教室が月2回で年24回、麻雀の集いが月1回で年12回、OB会が年2回、塩船観音が1回、随時誘い合って昔からの友人と会う機会を月2回程度設けるとして、これで年間60日は対外的な予定は埋まるはずである。後は日常の生活で何をするかである。庭に畑を作って家庭菜園をする、スケッチに出歩く、ギターを覚える、俳句を勉強する、読書、散歩、時には一人旅、今考え付くことはこんなところである。しかし実際にその段になったら、考えていたようにはいかないようである。結局は自分の興味や意欲や資金がどこまで続くかにかかっているのだろう。
塩船観音のツツジ
塩船観音寺は真言宗
古来より伝わる紫灯護摩
境内に積まれた杉の葉に火がつけられる
高く火柱が上がる
火渡りの荒行
一般信徒も渡れる
メンバーの一人が、60歳の退職を前にして、「退職後の心構え」という内容のセミナーを聞きに行った。セミナーでは退職後の生活設計などについてアドバイスを受けたが、その中で彼がもっともショックを受けたことがある。それはその席で週間、月間、年間の白紙のスケジュール表を配られ、これに退職後を想定して自分の予定を記入するように言われたそうである。その時に書いたのは、週間では毎朝7時から1時間散歩、それから朝食、ゆっくり朝刊を読み、後は昼飯と夕飯と風呂、月間は毎週の何曜日かを決めて週一のゴルフ練習、年間は正月の初詣以外は書くことが思い浮かばなかったそうである。「俺から仕事を抜いたら、何も予定が立たない」、そのことを見せ付けられて愕然としたという。彼はそのことを何人かの仲間に話して聞かせた。仲間も当時はまだ嘱託などで働いていてはいたが、やはり退職後の過ごし方に大きな不安を持っていた。そんなことからゴールデンウイークのどこか1日、塩船観音のツツジを見るために集まる。それは強引に誘いあわせなくても自然と定着するようになったのである。
以前勤めていた会社のOB会(10名程度)がある。原則年2回であるが、前回の会が終わった時に、次回は8月21日(木)PM5:30からと半年先の予定が全員一致で決まった。この時あるOBが、「俺の手帳はスカスカだが、これで一つ予定が入ったよ」と笑っていた。これは仕事をしている時には考えられないことである。働いている時は年間の2/3は仕事で埋まってくる。プライベートな時間は1/3で、それも若い時には家族と共有する時間が大半であった。しかしリタイヤする頃には子どもは独立して行き、女房とはそりが合わずに、いつの間にか邪魔者になっている。そして今までなんとなく詰まっていた予定はなくなり、自分のスケジュールは自分のプライベートな用事で埋めなければいけない。それは仕事を辞めた途端、現実になるのである。
私も仲間からそのセミナーの話を聞いて、老後対策を意識するようになった。2年半前から水彩画教室に通うようになったのもその一つである。水彩画教室が月2回で年24回、麻雀の集いが月1回で年12回、OB会が年2回、塩船観音が1回、随時誘い合って昔からの友人と会う機会を月2回程度設けるとして、これで年間60日は対外的な予定は埋まるはずである。後は日常の生活で何をするかである。庭に畑を作って家庭菜園をする、スケッチに出歩く、ギターを覚える、俳句を勉強する、読書、散歩、時には一人旅、今考え付くことはこんなところである。しかし実際にその段になったら、考えていたようにはいかないようである。結局は自分の興味や意欲や資金がどこまで続くかにかかっているのだろう。
塩船観音のツツジ
塩船観音寺は真言宗
古来より伝わる紫灯護摩
境内に積まれた杉の葉に火がつけられる
高く火柱が上がる
火渡りの荒行
一般信徒も渡れる
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