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新型コロナウイルス、東京五輪に影響を与えず!

2020-02-21 09:57:17 | スポーツ

戦争を除き、これまでに五輪が中止あるいは延期になったことは1度もないようです。ウイルスでの中止も前例がない。国内外から観客など延べ約1010万人(予定)が訪れる予定ですが、新型コロナウイルスに対する現場の医療態勢は十分なのか疑問が残りますが、中止、延期という選択筋は無いようです。決め手は英国製・五輪用の監視システムだそうです。煩わしさはありますが、コロナウイルスを発見するのに役立つようです。7月24日開催は余程の事態が起こらない限り、通常通り行われるはずです。

以下抜粋コピー

東京2020大会を主催する国際オリンピック委員会(IOC)と国際パラリンピック委員会(IPC)は、大会の開催中止は検討していないと強調している。

先週、IOC調査団を率いるジョン・コーツIOC副会長は、「我々は、東京2020大会は予定通りだと確認できている」と述べた。

ロンドン2012大会で公衆衛生ディレクターを務めたブライアン・マクロスキー博士は、現段階において開催を中止する必要性はないという主催側と同意見だ。

「ジカウイルスの大流行を受け、2016年のリオ五輪の中止が大きく叫ばれたが、何の問題もなく大会が開催されたことを覚えておくことが重要だ」と、マクロスキー氏は言う。

「そして、2009年インフルエンザが大流行する中、2010年のヴァンクーヴァー冬季五輪が開催され、この時もまた、ホスト国や世界中の国々に特異な問題は起きなかった。(中略)つまり、公衆衛生上の緊急事態の最中に、こうした大会を安全に開催できると言える、いい前例がある。しかし、リスクについて検討を続けることが重要なのは明らかだ」

五輪用の監視システムで発見?

マクロスキー氏は、都内での最初の感染者は、東京五輪計画の一環として設置した監視システムによって発見されたと聞いたと明かした。

「我々が、珍しい病気のアウトブレイクの発生を確実に検知するために、ロンドン市内に設置したシステムについて、我々は日本の大会組織委員会や厚生労働省と共有していた」

開催の有無について最終的な判断期限があるのかについて訪ねると、マクロスキー氏は、「基本的に、彼らは開会式当日まで、いつでも判断を下すことができる。しかし現実のところ、各国選手団はトレーニング・キャンプのために、大会が始まる数カ月前から日本にやってくるだろう」と述べた。

「選手団が日本に到着した段階で、人々が考えを変えることはないと私は考える」

五輪中止にはいくらかかる?

戦争を除き、これまでに五輪が中止あるいは延期になったことは1度もない。ウイルスでの中止も前例がない。

しかし、伝染病での中止は、約3億ポンド(約430億円)の東京2020の保険規約の一部の対象になるかもしれない。

英保険組合ロイズ・オブ・ロンドンのアンダーライターは、BBCスポーツに対し、「通常のイベント・キャンセル規約では、伝染病による中止については非常に明確に除外されているかもしれない。一方で、五輪に向けた保険契約では、一般的に、伝染病での中止は除外されないだろう」と説明する。

「つまり、理論上は、中国人アスリートの出場が突然求められなくなるとか、あるいは単純に感染が広がって、大会を継続することが正しくない、安全ではないと判断されたとかに関わりなく、新型ウイルスが原因で東京大会が中止された場合は保険が適用されるだろう」

主催者側に、五輪にいくらくらい保険をかけているのか訪ねたところ、「五輪の開催地によって割合は変わるが、実際の保険金額の1.5%から、おそらく3%くらいを支払うことになる」との回答があった。

最近、主催者が大会予算を97億ポンド(約1兆3940億円)と発表したことを考慮すると、保険料は総額の3%にあたる、2億9100万ポンド(約418億円)になる。

主催者側は通常、チケット販売での収益減を補うために保険をかけるというが、IOCはスポンサー料や放映権収入を補填する保険も契約しているかもしれない。

ロンドン五輪の伝染病対策

英健康保護庁(HPA)の資料によると、2012年1月から5月の間、「大会開催に影響を与える可能性のある重要な問題を報告するという、例外報告のための必要条件」が設けられていた。「さらに、HPAはトレーニングキャンプにいるアスリートからの情報に目を通していた」という。

監視システムでは、200もの国々が協力し、選手村に入る前の複数チーム内でのノロウイルス感染など、「日常的な感染」を発見した。また、「五輪関係者用の水上住宅で、クルーが水ぼうそうになっている」のも確認された。

不測の事態を想定した計画には、選手団を、選手村に到着した時に隔離することも含まれていた。

専門家は、選手に新型コロナウイルスの検査を行うなど、東京でも同様の準備がなされる可能性があるとみている。

新型ウイルスが「多くのことを台無しに」

東京大会は33歳のフレイザー=プライス選手にとって4度目の、そして最後の五輪になる。

「私たち全員が不安に感じることなく渡航できる状態に戻れるくらい、この状況がすぐにおさまることを願っている」と、フレイザー=プライス選手は言う。

「(新型ウイルスは)間違いなく、世界中で起きている多くのことを台無しにしている。だから私たちは、事態が落ち着いて、日常に戻ることを願っている」

3月12日にギリシャで採火式が行われ、同26日に日本でグランドスタートを迎える聖火リレーなどの五輪の目玉イベントや、極めて重要な選手団のトレーニングキャンプは、いまのところ、国際的な公衆衛生上の緊急事態の影響は受けていない。

東京2020年に向けて数年間にわたり準備を進めてきた、主催者側や選手側からは希望が広がっている。そして専門家は確信している。7月24日の開会式までのカウントダウンが進む中、このまま「順調に」開催にこぎつけるだろうと。

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