異常気象の定義は『30年に一度あるかないかの気象を指す』だそうです。さすれば、毎年のように異常気象に襲われている日本いや世界はもはや異常気象=常態です。それに備えるためには計画的な『国土強靭化』が必要です。ただし、時期の問題があります。東日本大震災復興工事、リニア工事、東京オリンピックなどが目白押しの今では建設費用が跳ね上がるだけです。 2020年以降毎年、一定金額10年20年かけて必要な場所と不必要な場所を分けて強靭化する。(今後発生するであろう土砂災害に耐えられそうにない地域での建築確認は許可しないなどです。)日本全体のデザインが必要ですし専属大臣も必要かもしれません。その為には一定の期間必要です。地球温暖化により、海底の水温が上がってしまった。今は深海2000m当たりの水温が上がっているだけで地上はあまり変化が見られないがいずれ近いうちに内陸気温がますます上昇し、熱中症や今まで一定の地域にしかなかった伝染病・疫病などで死亡する日本人が増加する。夜中の気温が35度ということが起こるかもしれません。
(以下コピー) 東京でも大量の雹が降り、8月の台風では1000mm超の降雨、そして広島の土石流。
異常気象の定義→30年に一度あるかないかの気象を指す。
米国でも異常気象が頻発。火災旋風、500年に一度の干ばつ。西海岸ではアーモンドが枯れ、東では-30℃の寒波。英国でも250年ぶりの洪水。テムズ川の氾濫。
大気の変化は偏西風の変化が原因。偏西風は大気をかき混ぜる役目があり、偏西風の北では寒気、南では暖気。
これが波打った形のまま西から東へ動く事で、寒気と暖気がかき混ぜられ、気象の固定が防止される。
近年ではこの偏西風の波が固定化され、寒気と暖気が居座ると気象の異常になる。
アメリカ大気研究センター ケビン・トレバース教授の研究。
偏西風固定の原因は太平洋の熱帯地域(インドネシア近海)の海水温が0.5~1℃上昇しているのが要因。現地では海草の4割が熱の要因で枯れている。
海水温の上昇で水蒸気が多く発生し、それが上空で凝縮する事で大量の熱を発生。これが偏西風を押し上げ、そのルート変更が固定化を誘発。
海水温の上昇は東南アジアで大きな問題になっている(海岸浸食)。ベトナムでは8年間で海岸線が240mも侵食された。海水温の上昇は海水の膨張を伴い、その要因もあって海面上昇を起こす。
5年前、バングラデシュで400万人が水害で被災した。ガンジス川そばのガブラ村。かつては豊かな村だったが、重なる洪水、海水の畑への流入等の要因で、この5年で人口が2割減った。村を出た者は都市部に押し寄せる(気候難民)。
過去100年で気温は上昇傾向だが、ここ10年あまりはその動きが停滞気味となっている(ハイエイタス)。
アルゴフロート:海水温のデータ収集機器。水深2000mクラスまでの海水温測定が可能。この機器で700~2000mの範囲での海水温が上昇している事が判明(海が地球の気温上昇を吸収している)。ただしその作用には太平洋が大きく関与。太平洋の赤道付近の海水温が低く、かつ中緯度の海水温が高い時に深海部で熱を吸収(原因は不明)。この吸収パターンがもし崩れると気温上昇が始まり、今世紀末までに気温は4.8℃上昇するとの予測。
日本は今後どうなる?
カギは海水温。今世紀末までに2~3℃は上昇すると予測。降雨量は200mm超の地域が今より3割増。
土砂災害についても深層崩壊が起き、町全体が丸ごと消滅する事態も考えられる。
竜巻被害も増える。スーパーセル(巨大積乱雲)の発生も3割増。
北極で採取された1万7000年前の空気から当時わずか5年で10℃も気温が上昇した痕跡が見つかった。今の人類も、何らかの対策でこの危機を乗り越えられるかも知れない。