疑惑の3ルートと報道されていますが不正蓄財はケタ違いです。中国は頭数で政治を決める民主主義ではなく、頭を割って決める独裁国家です。習近平国家主席が「腐敗撲滅キャンペーン」「ハエも虎もたたく」をしてもイマイチ盛り上がらないのは腐敗撲滅は習氏が所属する「太子党」には手をつけず、絶対権力掌握が目的だということを国民に見透かされているからです。ただ、習近平氏が所属する「太子党」に対して3大派閥の敵対していた残り2つ胡錦濤前国家主席率いる「共産主義青年団派」と江沢民元国家主席や今回の周氏が所属する「上海閥」が手を結ぶ動きもあるようです。手を結べば習近平権力基盤強化のための敵対する派閥に対して荒治療や逆に習近平国家主席が任期中に突然交代などということもあり得ます。結党以来初の中国共産党の危機に直面しているのかもしれません。
追加 石破幹事長の後釜に安倍首相は小渕優子氏を考えているようです。人気もあり選挙にも強く、将来の女性首相の可能性をチラつかせることで安倍長期政権を考えているのでしょう。そうなると小泉進次郎氏も抜擢するかもしれません。大衆迎合内閣です。
【北京=川越一】失脚した中国共産党の元最高指導部メンバー、周永康・前政治局常務委員(71)とその家族が、900億元相当の財産を当局に押収されたと報じられた。事実とすれば、日本円にして「約1兆5千億円」という莫大(ばくだい)な資産は、いかにして周氏らの懐に収められたのか-。そこには疑惑の3つのルートが存在した。
(1)側近の聴取が発端
香港フェニックステレビ(電子版)などは、周氏を取り巻く「腐敗権力ネットワーク」を図で解説。その“金脈”は、1999年から2002年まで党委員会書記を務めた「四川省ルート」、中国石油天然ガス総公司社長などを務めた「石油部門ルート」、公安相のほか治安・司法部門を統括する党政法委書記を務めた「公安ルート」に大別されている。
周氏周辺で最初に調査の網にかかったのは四川省ルートだった。
12年12月、周氏の側近だった李春城・省党委副書記の取り調べが始まり、「職務上の便宜を利用し、多額の賄賂を受け取った」として、党籍剥奪、公職からの追放といった処分が下された。
四川省関連ではこのほか、酒造メーカーや不動産関連事業などを手掛ける企業グループ「四川漢龍集団」、電子技術系の国有企業などの幹部が次々に調査対象となった。
(2)経歴利用し不正か
続いて13年夏からは石油部門ルートに移行。周氏は国有企業トップを務めた経歴を利用し、不正蓄財を重ねていったとされる。
当局はまず、中国石油天然ガス集団(CNPC)の王永春副社長、蒋潔敏・国有資産監督管理委員会主任らを標的に。周氏に関係が深いとされていた2人は、調査開始から約1年後の今年7月、中国最高人民検察院(最高検)に収賄罪で立件された。
(3)腹心や家族も連行
昨年末には、周氏の政法委書記時代の腹心、李東生・公安省次官が「重大な規律違反の疑い」で解任され、公安ルートにも調査が進展した。その前後から、周氏の家族や親族も当局に連行され始めており、徐々に“本丸”に近づいていった様子がうかがえる。
中国メディアによると、周氏の家族は、周氏の政治的な影響力を背景に石油、不動産、金融などの分野で事業を展開、巨額の利益を得ていた。今後は党籍剥奪はもとより、家族や親族が関わった汚職に絡み、周氏本人の刑事責任が追及される可能性も否定できない。