ソフトバンク・広島カープが開幕から6連勝です。2球団がこのまま優勝へ駆け上がれるのでしょうか?しかし、現実はそんなに甘くありません。過去に開幕6連勝以下では優勝はありません。今日も勝ち、二けた連勝以上すれば一気に優勝に近づきます。逆に開幕7連敗した球団は優勝する確率は低い、今季優勝候補の筆頭だった阪神は該当します。いずれにしても、ソフトバンク・広島カープがどこまで連勝記録を伸ばせるかで今年のペナントレースの趨勢が決まるでしょう。
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プロ野球のチームの開幕連勝記録ランキングを見ていきましょう。
プロ野球の開幕連勝記録は11連勝で、1954年に西武ライオンズ(当時の西鉄ライオンズ)、1999年に中日ドラゴンズが記録しています。
1954年の西武ライオンズ(当時の西鉄ライオンズ)は三原修監督が率いた黄金時代で、11連勝中の総得点は79点(1試合平均7.18)という破壊力のある打線を武器にしての11連勝でした。
一方、1999年の中日ドラゴンズは第2次星野仙一監督時代の4年目で、11連勝中の総失点は19点(1試合平均1.72)という投手力を武器にしての11連勝でした。
両チーム、対照的なチームカラーでの11連勝だったのが、興味深いところです。
続く連勝は10連勝で、1955年にソフトバンクホークス(当時の南海ホークス)が記録しています。
2020年シーズン終了時点で、プロ野球で二ケタの開幕連勝記録を達成したのは以上の3チームでです。
プロ野球の開幕連勝記録ランキングと最終順位は、以下の通りです。
プロ野球の開幕連勝記録ランキングと最終順位
11連勝
西武(1954年西鉄ライオンズ)⇒ 最終順位優勝
中日(1999年)⇒ 最終順位優勝
10連勝
ソフトバンク(1955年南海ホークス)⇒ 最終順位優勝
8連勝
オリックス(1988年阪急ブレーブス)⇒ 最終順位2位
7連勝
巨人(1941・2013年)⇒ 最終順位ともに優勝
阪神(2002年)⇒ 最終順位4位
ロッテ(1952年)⇒ 最終順位2位
6連勝
広島(1993年)⇒ 最終順位6位
日本ハム(1954年東映フライヤーズ・1997年)
1954年⇒ 最終順位7位
1997年⇒ 最終順位4位
5連勝
横浜DeNA(1965年大洋ホエールズ)⇒ 最終順位4位
巨人(2017年)⇒ 最終順位4位
※2020年シーズン終了時点での記録です。
プロ野球の開幕連勝記録とチーム優勝の可能性
プロ野球の開幕連勝記録がわかったところで、幸先よく開幕ダッシュに成功したチームのその後、最終順位がどうだったのか、チーム優勝の可能性を見ていきたいと思います。
上記のプロ野球の開幕連勝記録ランキングと最終順位で一目瞭然ですが、開幕から10連勝以上したチームはそのシーズンは優勝しています。
3チームともいきなり貯金10か11でスタートしたわけですから、かなりのアドバンテージだったわけですが、おもしろいのが3チームともシーズンを通して首位を守り続けて優勝したわけではないということです。
いずれもシーズン途中で首位を明け渡して、再び首位に返り咲いての優勝でした。
その他、8連勝以下のチームの最終順位を見ると、必ずしも開幕ダッシュに成功したからといって最終順位がよかったわけではありません。
優勝は1941年と2013年の巨人のみで、むしろBクラスで終えたチームのほうが多いほどです。
これらのことから5連勝や6連勝ほどのそこそこの連勝では最終順位に及ぼす影響は少なく、二ケタ以上の連勝ではっきりとチーム優勝の可能性が高まっているといえます。
ここではプロ野球の開幕連敗記録ランキングを一覧にまとめてみました。
年度 | チーム名 | 連敗記録 | 最終順位 |
1979年 | 西武 | 12連敗 | 6位 |
2002年 | ロッテ | 11連敗 | 4位 |
1961年 | 阪急 | 10連敗 | 5位 |
1979年 | ヤクルト | 8連敗 | 6位 |
1954年 | 広島 | 7連敗 | 4位 |
1988年 | 南海 | 7連敗 | 5位 |
開幕から7連敗の記録以上をまとめてみました。こう見るとやはり開幕スタートに失敗したチームは全てBクラスの成績となっています。
その年のチームの力がないからというのもあるとは思いますが、やはり、最初から大きな借金を抱えてしまうことによりチームとしての士気にも影響がでてくるということではないかと思います。