Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

「フューリー」は凄い映画だ。

2014年12月08日 | 映画・コンサート

 12月8日(月)

 この映画は、第2次世界大戦末期ドイツへ進行する米国陸軍の戦車戦を描いたものだが、まるでドキュメンタリーを観ているようで戦争最前線の悲惨さ残酷さがこれでもかという程リアルに描かれ、観ている者を圧倒する映像だった。

 戦闘シーンには本物の米軍M4シャーマン戦車やドイツ軍タイガー戦車も使用されており迫力が違う。戦争マニアはこれだけでも興奮するだろう。映像の迫力という面ではアメリカ映画は凄いなと思う。残念ながら日本映画でこの迫力を撮るのは到底無理だろう。

 映画の主人公はブラッド・ピット演ずる戦車長のウォーダディ、彼は荒くれ乗員を率いて戦いの最前線に向かう非情な男だ。命乞いをする捕虜を気弱な新兵に射殺させる。立ち向う敵兵は憎しみを込めて容赦なく殺戮する。

 敵のタイガー戦車に友軍の戦車を破壊され、唯一主人公の戦車だけ生き残る。最後はキャタピラが壊れ動かなくなった戦車の中で敵大部隊との玉砕戦になり、脱出ハッチから車外に逃れた新兵を除いて全員が戦死する。

 最初から終わりまで息もつかせぬ緊迫した展開で手に汗握り観たが、最終場面、戦車の底部に身を隠した新兵を一人のドイツ軍兵士がライトを照らし発見する。恐怖に慄く新兵、しかし何故かそのドイツ兵は彼を見逃し黙ってその場を去る。極限の中に人間の慈愛の精神を見たようで、そのシーンにはグッときた。

 12月8日は、真珠湾攻撃で太平洋戦争が始まった日、日頃「戦争反対」、「平和を守れ」と聞いたりしても何か実感が伴わない。この映画を観れば、戦争の残酷さ悲惨さが臨場感をもって実感できる事間違いありません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする