12月13日(土)
北風の吹く中、所沢文化センターで行なわれたコンサートに出掛けた。出演したのは「サム・リー&フレンズ」という英国のフォークグループと沖縄出身のシンガー「上間綾乃さん」、両者ともあまり知られていないせいだろうかチケット代(¥3600円)も安く、休日にも拘わらず会場はかなり空席が目立った。
このコンサートを予約したのは上間綾乃さんが美人で沖縄民謡の歌い手であると知ったから、サム・リー&フレンズはどうでもよかった。ところがサム・リー&フレンズの歌が予想外に素晴らしかった。このグループは英国の古い民謡をアレンジして歌うのだが、実に繊細で哀愁があり、素朴な歌声は日本人の心情に触れるものがあった。
そして上間綾乃さんは藤原紀香と柴咲コウを足して2で割ったような凄い美人でしかも沖縄民謡と三味線の名手、沖縄調の歌が心を揺さぶるように素晴らしかった。我々夫婦の席は前から4列目だったので至近距離で観る事ができ、より感動のステージだった。
コンサートに感激した妻は終演後CDを購入し、サイン会の列に並んだ。リーダーのサム・リーがサインを書き込む時ニッコリ笑ってくれたので、私は「your song makes me happy」と日頃NHK基礎英語で鍛えたイングリッシュで思わず話しかけた。すると彼は如何にも嬉しそうにthank youと答えてくれた。
何でもコスト・パフォーマンスで判断するのは経済至上社会に生きる人間の卑しいところだが、今日のコンサートは文句なしに最高のコスト・パフォーマンスで、ちょっと得をしたような気分になった。