11月30(日) 天気=曇り時々霧雨
07:40西丹沢自然教室→ 08:05登山口ゲート→ 09:02白石の滝→ 09:37白石峠→ 09:57~10:10加入道山→ 10:19前大室→ 11:00~12大室山→ 12:02~15犬越路→ 13:25神ノ川分岐→ 13:52~14:03桧洞丸→ 14:44展望園地→ 15:08ギーラ沢出合→ 15:40西丹沢自然教室
圏央道が東名まで繋がったので、今まで遠かった丹沢山地が随分近くなった。丹沢の山々は殆ど歩いているが西丹沢から白石峠へ突上げる白沢沿いの道はまだ未踏だったので、今日はその道を辿り後は尾根伝いに桧洞丸まで歩こうと計画した。
東名道、新大井新松田ICで降り国道246号を西進していると今日は「丹沢湖マラソン」が開催されると標示されていた。そのせいか渋滞で中々車が進まない。国道を右折して中川温泉への道に入ると渋滞から解放された。
バスの終点がある西丹沢自然教室にはAM7時半頃着いた。隣接する駐車場は既に満杯で少し離れた空き地に車を停める。準備を終えると車道沿いに歩き始める。薄暗い谷間の上に大室山の山容が朝陽に当り、好天に恵まれそうな空模様で嬉しくなる。
車道から朝の大室山
白沢沿いの紅葉
車の通行を遮断するゲートの前には5~6台の車が駐車していた。ここで犬越路への道が分岐している。やがて車道から登山道に変り白石沢を遡行して、大きな堰堤の所で左折ししばらく行くと「白石滝」が見えた。落差20m程の小ぶりな滝で、別名「大理石の滝」呼ぶそうだ。確かに沢沿いに歩いていると白い大理石の岩が多い。
白石の滝
白石峠
10m程の鎖場を過ぎると程なく「白石峠」に着いた。」辺りは霧が漂い細かい雨さへ降って身体が一挙に冷される。朝の晴れ間はアッサリ去り天候は悪化しているようだ。尾根道を20分程で加入道山(1418m)に着いた。ついでに山頂直下の避難小屋も覗いてみたが、古ぼけた建物の割に中は良く整頓されていた。
加入道山山頂
朝から誰にも会わなかったが、加入道山から大室山への道筋で何組かの登山者達とすれ違った。加入道山から桧洞丸に掛けての道は、自然保護に力をいれているのか木道がやたらに多い。この木道雨露で濡れていると滑りそうで逆にオッカナイ。
広々とした大室山(1588m)には加入道山から1時間程で着いた。心地よい山頂でノンビリしたいが先が長いので軽い食事をしただけで出発する。大室山から笹に覆われた道を500m以上標高を下げて「犬越路」に着いた。
大室山山頂
犬越路に降る笹の道
ここも道志村と山北町を繋ぐ昔からの峠で小奇麗な避難小屋が建ち、登山者グループがコンロを沸かし賑やかに食事中だった。「天気が悪くて景色も見えぬ。もうここから下山しちまおうか。」と弱気虫が一瞬走る。しかし時間はまだお昼、ここで終わるのは勿体ない。その勿体ない精神が勝って桧洞丸への道を進む。
犬越路
この道は二度目だ。前回は40年近く前、当時所属していた山の会で桧洞丸集中登山があり、私は道志の山を越えこの道をたった一人で桧洞丸を目指した。前夜はビバークしたので人恋しかった私は、桧洞丸の山頂で大勢の仲間と出会えた時は感激しその思いは今も懐かしい。
桧洞丸への登りから大室山方面
この道は桧洞丸まで540mの標高差があり鎖場の連続で厳しい。こんなに厳しい道だったという記憶が無いが、あの頃は若くて厳しいとも思わなかったのだろう。標高が上がるにつれ霧が薄らぎ時折近隣の山々が垣間見えた。
連続する鎖場
犬越路から約1時間10分で小笄のピークを越え神ノ川分岐に着いた。この辺りから上は穏やかな山容に変り気持ちの良い道が続く。緩やかに降って木道を伝って登り返すと今日の最高峰、桧洞丸(1601m)に着いた。でも40年前と違い、ここに私を知る人は誰も居ない。
神ノ川分岐
山頂へ続く木道
4年程前に蛭ケ岳から来た時と景色は変わらず展望は無いが明るい山頂だ。2組の登山者が休憩していた。10分程休んだ後山頂を後にする。木道が連なる道を南へ降り、やがて分岐する道を右に曲る。
桧洞丸山頂
右に分岐する「ツツジ新道」は桧洞丸から西丹沢自然教室まで一気に1060m標高を落す急な道で、登りだとシンドイだろう。本棚沢とゴーラ沢に挟まれた狭い尾根を降って両沢が出会うゴーラ沢出合に降立った。
ゴーラ沢出合
沢を渡渉し、ここからは山腹をトラーバスする緩やかな道に変わる。やがて途中で道が分岐する。右は地図に記載されている以前からの道、左は沢沿いに降る道で地図には載って無い。まだ歩いていない左の道へ進む。
下山道沿いの紅葉
この道は西丹沢自然教室に隣接するウェルキャンプ場の私有地を通過するので公の道とはなっていないようだが、明らかに右の道より距離が短い。大雨さへ降らなければこの道を利用した方が時間を短縮できるようだ。
ウェルキャンプ場(右奥に登山口がある。)
15時40分に西丹沢自然教室に戻ってきた。出発してジャスト8時間掛かった。コースタイムが10時間45分のコースだからマアマアのペースと言える。2週間後の10キロマラソンの良いトレーニングになった。
西丹沢自然教室
車に乗ると近くの日帰り温泉「ぶなの湯」のお風呂に入る。本当は此処で生ビールでも飲んで遅くまで休みたかったが、2時間以上居ると1000円取られるし食堂も無い。お風呂から出ると帰宅の途についた。ところが事故渋滞で東名上りは40キロの大渋滞、国道246号もトロトロ渋滞が延々と続いている。
我慢できずに渋沢のセブンイレブンで車を停め、ビールとツマミを買って1人打上げをやる。その後寝袋に包まり仮眠して、我家に戻ったのは翌日のAM1時過ぎだった。