monologue
夜明けに向けて
 



昨日は将棋ファン待望の「将棋界の一番長い日」(A級順位戦最終日)であった。将棋順位戦A級リーグに集う10人の日本で一番強いプロの将棋指したちが秘術をつくして死闘をくりひろげるのをテレビで生で観戦できるのだ。とても寝てはいられない。昔は対局者の様子は観戦記に頼るしかなくライブで本場所と呼ばれる順位戦で戦うプロの姿などとても見ることはできなかったのだ。 放送は午前2時前まで。A級一年目にして6勝2敗で名人挑戦権争いに並んできた渡辺竜王は残留を賭けている丸山九段に全局を通してわずかずつとどかず破れた。丸山がなぜか「熱さまシート」を頭頂部に貼って対局していたのが印象に残った。かたや挑戦権争いを先行して逃げ切れず6勝2敗になった森内九段は午前1時40分、ありとあらゆる手段を講じて粘る久保二冠を振り切って勝ちきり7勝2敗で名人挑戦を決めた。170手を超える大激戦で最後までどちらが勝つかわからなかった。わたしは多くのファンと同じように渡辺竜王と羽生名人との名人戦を期待していたのだがこの素晴らしい内容の将棋を勝ちきった森内は挑戦に値すると考え直した。いずれにしてもあらゆるところで起こっている情報革命によってテレビやネットで家庭で日本最高のプロの将棋を見られる時代になったことに感謝…。
fumio

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