昨日の吉田等の写真は1979年7月4日の時点のもので口髭を生やし髪を後ろで束ねていた。
その頃は梁山伯のような芸術家集団仲間とともに暮らしていた。そこで各種のドラッグ類を使用して絵を描いていたのだが、ある時、かれはアパートに転居した。わたしたち夫婦を招(よ)んで壁に飾った多くの曼荼羅画を見せてくれた。そして次に会った時にはデザイン会社に入社したと言っていた。ある絵画コンテストで優勝してブルックスというデパートのアートデザイン部門に雇われたのだ。その時はかれも髪を切り口髭も剃っていた。さっぱりした会社員という風情だった。ドラッグ類も絶って仕事に打ち込んでいるようだった。芸術家はやるべきことが終わると未練なく夭折してしまうけれどかれの場合はやるべきことが終わっていなかったように思われる。あのまま生きながらえていればきっと立派な仕事を遺したことだろう。合掌。
fumio
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