monologue
夜明けに向けて
 



梅雨が明けてこの季節になると島倉千代子の歌う「祇園まつり音頭」を思い出す。

「姉さん 六角 たこ 錦
祇園ばやしが コンチキチン
コンコン チキチン コン チキチン」

この「姉さん 六角 たこ 錦」という部分が京都の道を覚えるのに役立った。
京都は碁盤の目状に町づくりがされていて東西の横の道の名前が「姉小路通(あねやこうじどおり)、三条通、六角通(ろっかくどおり)、蛸薬師通(たこやくしどおり)錦通り」となっていた。その南の四条からは、「四、綾、仏、高、松、万、五」と覚える。「四条通り、綾小路通(あやのこうじどおり)、仏光寺通り、高辻通り、松原通り、万寿寺通(まんじゅじどおり)、五条通り」となっていた。その南にわたしの住んでいた島原通りがあり、大門を入ると日本三大遊郭の一つで勤皇の志士と新撰組の攻防の舞台、島原遊郭があった。わたしは幼い頃、島原太夫がこっぽりを履いて八の字歩きをする花魁(おいらん)道中をよく観に行ったものだった。
fumio

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