monologue
夜明けに向けて
 



松下電子工業の将棋部時代、顧問の中井捨吉七段は「升田大山の兄弟子だった」と言っていたので現役時代どんな将棋を指したのか将棋データベースで棋譜を検索すると、サンデー毎日の勝継棋戦で「升田幸三三段」対「中井捨吉五段」戦を香落ちで2局指して1勝1敗。その弟弟子大山康晴氏とは木見会という同門の会で「大山康晴二段」対「中井捨吉六段」戦を角落ちで指して敗け。サンデー毎日の昇降段棋戦で「大山康晴四段」対「中井捨吉六段」戦を香落ちで指して負けている。中井捨吉先生は升田大山に駒落ちで指し、少年時代「名人に香車を引いて勝つ」と物差しの裏に書き遺して家を出た升田幸三三段に香車を引いて勝っていたのだ。中井先生はこの偉大な名人の卵の後輩たちを鍛え上げた鬼軍曹先輩だった。
fumio

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )