monologue
夜明けに向けて
 




 風に吹かれて、靡く松は。
 なに色の風を伝えるか。

 陽光に輝く、水しぶきは何処に弾けるか。

 この世とあの世と、狭間の世。
 脆き絆は、絹の赤。

 封じられ卑しめられた過去への思いより、
 封じられつつある、卑しめられつつある未来への怖れを。

 あなたがたの見えない所で、
 あなたがたに気付かれないように、
 あなたがたの屋形骨が腐りつつある。
 腐らせようという目論見が、成功しつつある。

 霊主体従の徳を失った者は、
 魂の欠けたる者。

 欠けたる者は、満ちたる者の足を引っ張り、
 満ちたる者は前へ進めない。
 こんなことで良いのだろうか?

 欠けたる者は、満ちたる者から分けて貰うことを考えるな。
 満ちたる者は、持てる悲しみに負けるな。
 己が、己のみが欠損を修復出来るのだ。

 魂の欠けたるは、己の生き方の結果。
 押し並べて平均化する事が正しいと誰が教えたのか。
 満ちたる者は欠けたる者に分けることが正しいと、誰が教えたのか。
 生き方を押し並べることは不可能なのだ。
 悪しき平等主義を、魂の世界にまで持ち込むな。

 欠けたる者への憐れみは、奢り。
 満ちたることへの無感謝も奢り。

 欠けたる者は、欠損を補う努力を。
 満ちたる者は、前へ進む努力を。


                   ---ARION,O∴O---

ARION発言集より

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この「あなたがたの屋形骨が腐りつつある。 腐らせようという目論見が、成功しつつある。」という預言が残念ながら実現していることはこの間の首相や防衛大臣の国会の答弁でもわかる。 「封じられつつある、卑しめられつつある未来」をいかにして開かれ誇れる未来に…。
fumio


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