〔エピローグ〕
地には這いずりまわる者の音が満ち、
天には炎が満ちる。
オメガはアルファであり、点であり線であることを
その黄金の火柱の中に、人々は見いだすだろう。
自分たちの望み、願うものがこの中にあるのかを
翼を切り取られた者たちは、考えるだろう。
火を吹く楕円には解答は無い。
線を描く卵にも、解答は無い。
解答は地を這う者の中にある。
現実と呼んでいる夢の中から、砂金を探すように目を凝らし
耳を澄まし、声を大にして探せ。
これより先に舟を見つける手だては無い。
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この「エピローグ」の詩句は宇宙の始まりから絶滅再生までを描いたSFのアルバム「PROCESS」と関連している。
石板をぶらさげてたたき音を出す楽器、「殸(けい)」と「耳」の部分は宮下フミオが「嵐」で中国銅鑼その他の打楽器を叩いて演じた。
「嵐」は現在の絶滅の時代を描いていた。「舟を見つける」とは嵐を生き延び再生することを意味している。
fumio
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