monologue
夜明けに向けて
 

基礎  


そして、時がいたずらに過ぎゆきだれも何が起こったかわからず起き上がれない。身体がなぜかしびれているのだ。つかまり立ちをしようにも掴まるものがものがない。舌まで噛んで唇が腫れている。どうしたらいいかお互いの顔を見合わせて喋ろうとすると声がうまくでない。みんな無茶苦茶に吠えすぎて咽喉がつぶれて声がしゃがれていた。ひっかかりもっかかりなんとか会話をしようとしているとそのうち、人類の明日を拓くために選ばれたわずかばかりの新たな類人類がやっとこけそうになりながら三々五々立ち上がり始めたのだった。
そのようにして、その時代の新たな類人類であるかれらががわけのわからないジャイアントロック、モノリスの発信する知識と智慧によって人類史上最高と評されるほど素晴らしいアトランティス文明の基礎を築くのである。
fumio


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