このところのヨーロッパのニュースはドイツで起きた大腸菌による食中毒が大きく扱われている。
わたしはそのニュースに接するたびにARIONの「 吾が名を呼ばわる者達へ」というメッセージの中の
「流行病(ハヤリヤマイ)に倒るる者の涙を見た。」という一行を思い出す。
メソポタミアにエンキという重要な神がいる。レリーフに見られるかれの印は三日月や蛇である。
ギリシャ神話ではポセイドンに当たり、日本神話ではスサノオである。
出雲の印が三日月で子の大物主が蛇の精であることもうなづける。
>> 流行病(ハヤリヤマイ)に倒るる者の涙を見た。
『倒るる者』ということばを
なぜARIONは『倒れる者』と現代用語で書かないのか。
そのわけは『るる』を使わなければ示唆できないことがあるから。
シュメール語ル(LU)は召使いや男性の意味であるが
人類という意味のルルは原始的なの意味でもある。
原始的人類の創造についてのシュメールの神話を要約すると
「 始め、天にイギギ(Igigi)という神々がいた。
日本の天孫降臨神話ではニニギと呼ばれる。
地上での河堀りの仕事を請け負って地に50派遣して
アヌンナキ(Anunnaki)
(天(An)から地(Ki)に赴いた50)という名で
河を掘る労務に就いていたが司令官エンリルに対し反乱を起した。
エンリルは父アヌに報告したが、アヌは反乱者の側に同情し、
アヌンナキの代わりに労務につく労役用人間を造ることにした。
その人類創造を担当したエンキによるDNAの塩基配列の設計図通りに
ウェー・イラの肉と血と粘土をエントゥが練り、
ベーレト・イリーが取りあげて原始人間が誕生した。
そのうちに人間が増えてやりたい放題になったので、
短気な支配者エンリルをはじめとする神々は
会議を開いて大洪水で人間を滅ぼすことにした。
しかし、エンキには自分が作り出した人間を滅ぼせるはずがない。
かれにとって人類はいくら放蕩息子娘でもかわいい子どもたちなのである。
絶滅に気乗りしないかれは神々の会議で大洪水到来の秘密の厳守を宣誓させられるが
側近の賢者アトラ・ハシスに葦の簾の向こうで独り言をいう形で知恵を与え、
命を守る船を作らせ助けた」という。エンキとは日本では高天原系の神々すなわち円鬼であり鬼等(ONIRA)なのである。
fumio
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