昨日の「GRACE ofJAPAN」は出羽三山神社を採り上げていた。
社伝では崇峻天皇の皇子、蜂子皇子(能除太子)が、崇峻天皇が蘇我氏に弑逆された時、蜂子皇子は難を逃れて出羽国に入りそこで、三本足の霊烏の導きによって羽黒山に登り、苦行の末に羽黒権現の示現を拝し、さらに月山・湯殿山も開いて三山の神を祀ったことに始まるという。
「三本足の霊烏」とはJリーグのマークになっている太陽の化身である八咫烏らしい。熊野三山において烏はミサキ神(死霊が鎮められた神使)と考えられているので霊界からの使いということだろう。
羽黒山 出羽神社(いではじんじゃ) 伊氐波神・稲倉魂命(羽黒権現) 正観世音菩薩 鶴岡市・庄内町境
月山 月山神社(がっさんじんじゃ) 月読命(月山権現) 阿弥陀如来 鶴岡市・庄内町・西川町境
湯殿山 湯殿山神社(ゆどのさんじんじゃ) 大山祇神・大己貴命・少彦名命(湯殿山権現) 大日如来 鶴岡市・西川町境
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この三山の役割は羽黒山 出羽神社(いではじんじゃ)は現在、月山 月山神社(がっさんじんじゃ)は過去、湯殿山 湯殿山神社(ゆどのさんじんじゃ)は未来を司るという。この三山を巡ることで現在過去未来を巡り参拝することになる。
それにしても太陽の化身でありミサキ神である八咫烏がなぜ歴史的にあまり重要とみなされていない蜂子皇子を導いたのだろう。
fumio
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