風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

卵から出てきた!カタツムリの赤ちゃん

2023年06月12日 | いきものの観察や飼育
庭にコンポストを設置するために穴を掘っているとき
カタツムリの卵を見つけました。
あれから約1カ月間、卵を観察し続けたら
とうとう昨日、小さなカタツムリが卵から出てきました\(^o^)/
卵発見から孵化までの記録を書いてみようと思います。


2023年5月13日、土の中に半分埋まっていた
真っ白な卵を発見!


前にもこんなのを見つけたことがあって
何の卵か調べたら、カタツムリか、ナメクジかのどちらかでした。
大きさなどはそっくりなのですが、カタツムリの卵は白濁していて
ナメクジの卵は透明なのだそうです。
それを忘れてしまっていたので、急いで部屋に行ってパソコンで調べて
やった!これはカタツムリだ!と持ち帰り、観察することにしました(#^.^#)


卵の大きさは、直径約3mmくらいです。


少しでも泥を落とそうと、おそるおそる水で洗い流しました。


飼育ケースにキッチンペーパーを敷き
水でヒタヒタになるくらい濡らして卵を入れました。


卵の強度はそれほど弱くなくて、指先で撫でるくらいの力で
ホロホロと塊が崩れます。
均等に水分が行き渡るよう、霧吹きで水を掛けながらひと粒ずつにしました。
絶妙な力加減が必要で、緊張して肩が凝りました(^^ゞ


**
それから約10日間、お世話は霧吹きだけです。
簡単なのですが、ひとつ重大な責任がありました。
それは、「絶対に乾燥させないこと!」
一度でも乾くと卵が死んでしまうらしいのです(ll゚д゚)
うっかり忘れないように、飼育ケースを居間の目に付く場所に置いて
朝起きてすぐ、午前中に1回、午後、夕方、夜寝る前に
必ず霧吹きをしました。


乾燥防止に、飼育ケースにラップをかける方法もあるそうですが
そうすると今度は、カビないように注意が必要なので
霧吹き回数を増やす方を選択しました。
色もきれいなままで、変なニオイもしないので、大丈夫そうです。


泥が落としきれなかった卵には、緑色のコケっぽいものが付いています。
自然界ではどうなんだろう?
土の中に産み落とされるのだから、汚れやカビ、細菌などから
卵を守る科学的なすごい仕組みが、なにかあるのだろうなぁ・・


***
卵を観察し始めてから約20日経ちました。
この頃から、卵の色が茶色くなってきました。


6月5日、タマゴの中に黒い筋が見えました。


その後も、黒い筋がある卵がどんどん増えてきました。
これはカタツムリの目玉(触覚)らしいです。
可愛いなぁ・・・卵の中から外の世界が見えてるのかな?(#^.^#)


それから5日後、6月11日の朝、起きて居間に行くと
早起きの母が「カタツムリ生まれてるよ」と教えてくれました。
うわ~チッコイ♡
待ちに待った赤ちゃんカタツムリが、とうとう孵化しました\(^o^)/


数えてみると、4匹いました。
中には、卵の殻を背中にくっ付けている子がいます(^m^)


そーっと定規に誘導して
殻の大きさは約2.5mm、体長は・・・
イモムシと同じで、伸びたときと縮んだときの差が大きすぎて定かではないです(笑)


孵化した4匹のために、さっそく餌を用意しようと思いましたが
でも自然界でカタツムリって何を食べてるの?
調べたらカタツムリは、手あたり次第何でも食べるそうです。
移動範囲が極めて狭いので、身近にあるものは何でも食べる・・・
これを「雑食」とは言わず「公食性」と説明されていました。

野菜室にあったレタスとキャベツ、ニンジンを用意しました。


つま楊枝で慎重に餌まで移動させます。
小さいなぁ~、手に汗握りました(笑)


カタツムリは、移動速度が他の生物よりもかなり遅いという性質を補うため
いろんな進化を遂げてきました。
「公食性」もそうですが、驚くことに
カタツムリには、オスとメスという性別が無いのだそうです。
雌雄同体!
移動能力があまりに低いせいで、出会いのチャンスが少ないのです。
幸運にも出会った相手が同性だと繁殖の機会は失われてしまいます。
そのため、出会ったカタツムリは、お互いに精子を交換して受精し産卵するそうです。
もしも、一生他の個体に出会わなければ、1匹だけでも産卵できるとのこと。
進化ってスゴイですね。


明日も何匹か孵化してくれるかなぁと、みんなを餌の上に乗っけました。


****
そして、今朝・・・
寝起きてきて、すぐに飼育ケースを見てみると
キャーーー└(゚ロ゚;)┘
ケースの外まで、赤ちゃんカタツムリだらけです。
いま思えば当たり前なのですが、同時に産卵された卵は同時に孵化する・・・
今朝、一斉に孵化していました。


どうしよう。
アタフタしながらもよく見ると
フタのすき間から脱走しても、他所へは行かないでくっ付いてる。
さすが、移動の力の低さのおかげで、部屋中がカタツムリになるのを防げました。
一匹ずつ餌のレタスに乗せました(^^ゞ


「これからどこへ行こうかねぇ」
チビちゃんたちの会話が聞こえてきそうです(#^.^#)


飼育ケースでは
あとからあとから、孵化ラッシュです。


写真を撮っていたら、卵から這い出てくる子が見られたので
もしかして写るかなと思って、動画を撮ってみました。


2分半くらいの動画です、良かったら見てください(#^.^#)
卵から出てくるカタツムリの赤ちゃん


*****
今日は朝から雨降りで、今もしとしと小雨が降っています。
夕方、庭へ出て植物たちの様子を見ていると
うちで孵化したのと同じサイズの、小さなカタツムリが
あちらこちらに居るのをみつけました。


こちらは種類が違う子かな?


カタツムリが一度にたくさんの卵を産むのは
それだけ生存するが難しいからだそうです。
産卵した親カタツムリは、近くで卵を見守るということも
今回の観察の調べもので知ることができました。
勝手に卵を持ってきてしまい、親カタツムリに申し訳ない気持ちになりました。

明日、雨が上がったら
飼育ケースのチビちゃんたちを庭へ連れて行って
見つけた場所へ放そうと思います。
今回はカタツムリの孵化を見る、貴重な体験をさせて貰えました。
ありがとうございました(#^.^#)