風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

アシナガバチの巣 2019年 ⑥/始まりから、終わりまで

2019年11月22日 | アシナガバチの巣
2018年の春、庭に作られたアシナガバチの巣を約半年間観察しました。
定点観察「アシナガバチ1」

そこから巣立った女王蜂の1匹が、今年の春に庭へ帰ってきて、また巣作りをはじめました。
前回、長女誕生の6月までを書きましたが
あらためて、女王蜂が庭に来たところから、先日見た最後の姿までをまとめてみました(^-^)ゝ
2年目の定点観察「アシナガバチ」です。

今年、庭にはアシナガバチの巣が5個作られました。
そのすべてが空になったので、先日取り外してきました。


この中のひつつの巣を作った女王蜂が庭に姿を見せたのは4月の中旬、あちこちで桜の花が満開の頃でした。


私はこの頃どんな事してたかなと、振り返ってみたら、好きな神社の桜を見に行ってました。
ああ、春だったなぁ・・(^^)


下見に来てから5日後、この場所を気に入ったようです。カゴの下に巣の基礎を作り始めました(^^)


翌日は雨で、一日お休みしていましたが・・・


それからたった2日で、この仕事量です!
間違いかと思って、写真の日付を確認したけど、本当にたった2日間でこれだけ作っていました。


アシナガバチの巣の材料は、主に木材なのですが、この巣は竹の繊維でできているようです。
丈夫で、殺菌効果もある新素材^^
庭にいると、かなり大きな音で巣材を削る音が「ガリガリと」聞こえてきます。


巣を作り始めてから10日後、今日も朝から頑張っています。
そばでその様子を見ているだけだけど、黙々と巣を作る姿が、本当にきれいだなと見惚れます。


女王蜂が留守の時に、撮った写真です。
11個の部屋に、卵が一粒ずつ産み付けられていました。


約15日後の5月の半ば、卵から孵化した大小さまざまな大きさの幼虫が
ひと回り大きくなった巣の中に見られました。


幼虫のエサを求めて、女王蜂が狩りに出かけていきます。
ひとりで巣の増設と幼虫の世話をする、この頃が一番大変な時期です。


それから更に15日後、5月の終わり頃。
女王の留守中に巣の中を覗くと、幼虫たちは丸々と成長していました。
頑張って餌を与えているんですね(^^)


うちの周りでは田植えが終わり


テイカカズラの花や


レンゲが満開になっている頃でした(^^)
懐かしい。


1ヶ月後、6月の半ばには、幼虫がサナギになるために巣の入り口にフタを作り始めました。


そして6月19日、待望の第一子が誕生しました!
女王が最初のひと部屋目を作っり始めてから、2ヶ月後です。


生まれたばかりの蜂は、ずいぶん幼い顔をしているように見えます。
もっと近くで写真が撮れたらいいのだけど、ひとりで留守番をしているこの子の表情は、心細そうで
人間の子どもと同じように感じて、可愛らしかったです。


7月になると、一気に働き蜂が増えてきました。


7月の終わり頃、もう一回り巣が大きくなって、蜂の数も増えています。


ジリジリと照りつける夏の日差しが強いので、日除けをしました。


8月、部屋の窓から観察を続けます。巣があまり大きくならないけど、どうしてかな・・・


9月になっても、変化はなくて。
10月の終わりのある日、巣が空になっているのに気づきました。


数日待っても蜂たちが帰ってこないので、すだれを取って、巣を見てみました。


中央にえぐられたような跡があります。
スズメバチに襲撃されたようですが、庭にいても、これにはまったく気が付きませんでした(´A`)


今月の初め頃、イヌマキの葉の中に黄色い団子状のものを見つけました。


脚立を持ってきて近くで見たら巣から、離れた蜂が身を寄せ合っていました。
どうして巣に戻らないのかな。スズメバチに襲われた巣は危険な場所だと、本能的に感じてるのかな。


このあと10日くらい毎日見ていましたが、蜂の数が減っていき、先日、みんな居なくなってました。
もう戻って来ることは無いだろうと思い、巣をカゴから外しました。


去年はこの場所で、最後までスズメバチに襲われることなく、とても大きな巣ができました。
営巣の成功、不成功はどこで分れるんだろう?
女王蜂の生まれもった能力や資質、運、あとはその年の気候とか、周りの環境にあるのでしょうか。


でも、よく考えたら失敗とか成功は無いのかもしれません。
この巣から翌年の女王蜂を巣立ちさせられたなら、巣の大きさとかは関係なく成功なのでしょう。
来年の春、庭にアシナガバチが来て、この場所に巣を作り始めたら・・・
また観察をしたいと思います。
半年間楽しかったです。ありがとうございました(^^)

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4 コメント

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姫さま(^^) (fuyu325)
2019-11-23 23:28:19
ありがとうございます(#^.^#)

カラスに目を付けられるなんて、ホントにじっくり蜂の巣を観察をしていたのでしょうね!
定点観察を始めた頃、「観察」と「観測」はどう違うのかな?と疑問に思ったことがあって
調べてみたら、その観察に数値が伴うかどうか、でした。
それなら、私のやっていることには、感情しか伴っていなくて(笑)
観察というより「思い出」に近いものだなぁと思って、楽しんで続けています。
でも、それが自分には一番しっくりくる感じなんです^m^
返信する
詳細な観察・記録に只々感動です( ;∀;) (himesijimi)
2019-11-23 19:20:06
・・・素晴らしい観察記録に感動致しました( ;∀;)
先入観たっぷりな言い方をするようですが、特に女性は、アシナガバチとかスズメバチを目にしただけで、もう嫌!もうダメ!となってしまいそうなものですが・・・素晴らしい・・・日よけまで準備しての定点観察に感動致しました!!\(^o^)/
・・・同じ、狩蜂の分類でありながら、やはりスズメバチは怖い仲間なのでしょうかね!?
私も一度、アシナガバチの巣作り観察をした経験がありますが、その様子をカラスに見付かってしまい、捕餌されてしまいました。以来、我が家には巣を作ってくれなくなって・・・( ;∀;)
・・・いや~~~素敵な観察記録を拝見させて頂きました・・・感動です・・・(*^^)v
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ご予約ありがとうございます(#^.^#) (fuyu325)
2019-11-23 12:54:21
5個の巣のうち、小さな4個の巣は、カゴの巣のすぐ近くに作られました。
姉妹の女王だったのかもしれません。
同じ場所でも、去年は上手くいった営巣が今年はダメだったり
同じ頃作り始めた巣の大きさに、ここまで差が出るのは何故か?とか
疑問だらけの観察結果になりました。

自然界では、食べられる側と、食べる側が常に入れ替わって
気を抜くと餌になる、それよりも運が良ければ生き残れる・・・
みたいな厳しい世界ですね。
来年の春(鬼が笑うんでしたっけ?)桜の花が咲くのと同じくらい
ハチが戻ってくるのが楽しみです^m^
返信する
定点観察「アシナガバチ」2020年 予約! (東風庵)
2019-11-23 11:36:38
去年の秋に新女王バチとして巣立ち 無事に越冬して今春 庭に戻って来たんですネ。
カゴの下に巣を作り始めてからの新女王バチとその一家の観察記。
季節の移り変わりとともに楽しませてもらいました。

去年9月に数日間コアシナガバチの営巣を観察する機会がありました。
その時ヒメスズメバチの襲撃を受けているところを目撃したのですが、
自然の中で常に繰り広げられている生きるための行動を目の当たりにして
しばらくその場にくぎ付けになったことを思い出しました。

来年の春、また新女王バチが帰ってくることを祈りながら楽しみに待ちましょう!(^^)
返信する

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