風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

再び、オオスカシバ!

2019年08月15日 | 蛾の観察や飼育
庭でまた「オオスカシバ」の幼虫を見つけました。
鉢植えのクチナシの下にフンが落ちていたので、葉っぱを丹念に探したら
大きなのが2匹、一心不乱に葉をかじっていました。
こんなに大きくなるまで気が付かなかったなんて!
でも、幼虫から少しでも目を離すと、次に見た時、どこに居るのか全然わからなくなります。
まさか、うそ~と思うくらい、みごとな保護色なのです(^^)


チビちゃんもいました(^^)
このクチナシは、春に植え替えたらなかなか葉が茂ってこなくて、最近やっと調子よくなってきたのですが
丸坊主になっても仕方ない、このまま食べさせよう!と、庭で観察をすることにしました。


でもでも翌日、緊急事態が発生しました!
様子を見るために、葉を裏返したら、幼虫の食べている葉の隣りに、寄生バエがチョコンと止まっていたのです。
きゃーーーー└(゚ロ゚;)┘
次の瞬間、2匹の幼虫をベリベリと枝から引きはがし、チビちゃんのいる枝を折って、走って家の中に逃げてきました。

なぜ一目で寄生バエだと分ったのか?
それは・・・
つい先日、飼っていたベニスズメのサナギから出てきたハエと同じだったからです(;´д`)ゞ
幼虫たちを調べたら、幸い体には卵が付いていないし、潜り込まれた傷もないようなので安心しましたが
もう外へは戻せないので、部屋の中で飼うことになりました。
近所にクチナシの大木があるので、エサはバッチリです^m^お墓参りのついでにとってきました!


アゲハが旅立ったあとの飼育ケースに住んでもらいます。


スズメガの幼虫は大食漢です。
チビちゃんはこれからどれだけの葉っぱを食べるんだろう(^^♪


お昼過ぎには、もうこんな感じになっていました。


次の日の午後、幼虫の体が茶色くなってきました。


前回庭で見つけたオオスカシバの幼虫より、体がひと回り小さいけど、そろそろサナギになるのかな?と思っていたら・・・


その日の夕方、この子が飼育ケースの中から忽然と消えていて、めちゃめちゃ焦りました。
まさかと思ってオアシスを包んでいるアルミホイルを剥がしたら、こんな所へ潜り込んで丸まっていました。


せめて少しでも掛布団にしようと、一生懸命かじったのでしょうね。
不憫な子・・・ごめんなさい(T_T)


すぐに土を用意して、体が隠れるくらい浅く埋めておいたら夜には土粒を綴った繭ができていました。


今朝、もう1匹もいなくなっていました。土の中へ潜ったようです。


そして、昼間、雨がやんでいる時にクチナシの鉢植えをもう一度点検したら
チビちゃんをもう1匹発見したので連れてきました(^^)
お尻の角(尾角)が白いから、シロちゃん・・・とも思いましたが


最初に見つけた子も、白から黒へ変化したので、成長すると角は黒くなるようです(笑)


いま、これを書いている横で、チビちゃんたちが、休むことなく黙々と葉っぱを食べています。
赤ちゃんは泣くのが仕事と言いますが、幼虫は食べるのが仕事だなぁと感心するほど、よく食べます。(笑)



前回観察したオオスカシバは、土に潜ってから17日で羽化しました。
8月の終わり頃、無事に成虫になって出て来てくれますように!
チビちゃんも、無事に大きくなりますように(^^)


ナミアゲハが羽化しました

2019年08月12日 | ナミアゲハ
朝、目が覚めてたら飼育ケースの中で蝶が羽化していました。
もうすっかり翅が伸びていたので、ケースから出して網戸に止まらせました。
飛んでいる蝶の翅の模様を、陽に透かして見る事はめったにないけど、ステンドグラスみたいにきれいなんですね(#^.^#)
メスの蝶でした。メスの後ろ翅には、赤と青の模様があります。



この子はサナギになってから、10日で羽化しました。
いままで、幼虫がサナギになって、やがて蝶になるのは当たり前だと思っていたけど
何度か観察してみて、幼虫の時に死んでしまったり、サナギが無事に羽化できるとは限らないことを知りました。
無事に成虫になれる蝶は、卵100個に対して1、2匹だそうです。



この角度から見ると、背中の模様が大きな瞳に見えて、可愛いなぁと思いますが・・・



本当の顔はこちら。見慣れないから変な感じすらします^^



朝の8時半頃、サナギになる場所を探しにいくため、ミカンの葉を離れました。
その時が来た!ってどんなふうに自分の中で分るんだろう?
「じゃあ、ちょっと行ってくるわ!また後でね」と言ってるみたいな背中に感じました。



フタの裏へ行ったらどうしよう・・・と心配しましたが、ちょっとだけ壁を登った所に決めたようです。
身体をくの字に曲げ、口から糸を吐きだして体を壁面に固定し始めました。



裏側からみたら、すごい量の糸です。



その日の夜には、サナギの形になりました。
サナギの下には、幼虫の抜け殻がクシャクシャっと丸まって落ちていました。
背中に糸をかける様子と、最後の脱皮を見たかったけど、今回もその場面には立ち会えませんでした(^^ゞ



これからしばらくの間、動かないサナギをドキドキしながら眺める日が続きます。



10日後の朝、ナミアゲハが無事に羽化しました!
アゲハは夜明けの、辺りが明るくなった頃に羽化が始まるそうです。
この写真は午前7時に撮りました。もう翅がすっかり伸びて、時折パタパタと羽ばたいています。



8時頃、庭に放しにいきました。
故郷のミカンの木の横、ネコの手が届かない日陰になっている所へ、そっと止まらせました。
屋外で見ると、更にきれいな色です。



その後もちゃんと飛んでいけるか心配で、何度も庭へ様子を見に行きました。
そしたら!1時間後の9時、同じ葉の上でオスと交尾をしているのを発見して、ビックリしました^m^
ナミアゲハの寿命は約2週間で、その間にオスは、メスを見つけては何度も交尾するそうです。
メスも数回、別のオスと交尾することが研究で分ってきて、2週間の間に約200個の卵を産みます。



写真の下側の蝶はオスで、オスのお腹の先には「把握器」(はあくき)という交尾のための器官があります。
もし交尾中にメスが飛び立っても、絶対に離れないように、メスの腹部をガッシリ挟み込んでいます。



卵が一粒、オスの腹の上にこぼれているのも見えました。



今日も庭のミカンの木の上で、アゲハチョウがひらひら舞っていました。
翅の破れたオスのアゲハも、毎日のように見掛けます。
以前は蝶を見て「あらキレイ♪」と思うくらいでしたが、産卵から羽化までを観察して、色んな事を知った後は
「頑張ってね!」と声をかけたくなる気持ちになりました(^-^)ゝ

卵から羽化まで、楽しい時間でした。








タバコガ羽化

2019年08月11日 | 蛾の観察や飼育
そろそろ寝ようと思って、さっき部屋の生き物の飼育ケースを点検していたら
ケースの壁にポツンとくっついている、小さな蛾と目が合いました^^
タバコガが羽化していました。


ある日仕事から帰ると、「イモムシがいたからとっておいたよ」と
トウモロコシの皮をむきながら、母がニコニコしながら私に2匹の幼虫をくれました。
あ、ありがとう・・・(^^ゞ
どこかで見た事がある、きれいな模様のイモムシ・・・
去年の冬に観察したタバコガの幼虫でした。


トウモロコシのヒゲを餌に、どんどん大きくなっていって、1匹目がサナギになりました。


最後の脱皮。
イモムシを脱いで、こんなツルンとした姿になるなんて・・・脚の突起はどこへ行ったの?
繭も作らず、糸さえ吐かずに何もない床でサナギになる潔さは、凄いです。


2匹目のイモムシは、わき目も振らずヒゲを食べ続けています。


サナギになってから、ちょうど1週間で羽化しました。


ケースから出したけど、怖がって手に乗りません。


窓を開けて、すだれに止まらせました。


灯りが4つ・・・私の部屋から見える夜景です(笑)
蛾は10分ほどここに止まっていて、そのうち夜の闇に飛んで行きました。


庭でゴマダラカミキリを拾いました

2019年08月10日 | 庭でみたいきもの
今朝、洗濯物を干しに庭へ出ると
ネコのえさ置き場に黒い物が落ちていました。
近寄ってみると、黒い物体は「ゴマダラカミキリ」でした。


可哀そうに・・・ピクリとも動かないので、死んでいると思いましたが
拾い上げると、脚に力を入れて私の指につかまってきたので
急いで部屋に持ち帰り、とりあえずケースに入れて砂糖水をあげてみました。
右の中脚のツメが取れてしまっているみたいです(>_<)


カミキリムシは警戒心が薄いのか、それとも気持ちが強い虫なのか(笑)
こんな状況でも、すぐにコットンの上に乗っかって、グイグイ?砂糖水を飲み始めました。


そして15分くらい経った頃、ケースの隅に移動してきて
今度は触覚のお手入れを始めました!


前脚で丁寧に触覚を何度も撫で、それから、各脚をこすり合わせて脚のお手入れもしています。
オスの触覚は、体長の2倍ほどあるそうなので、それよりも短いこの子はメスのようです。
よく見たら、右側の触覚の先が折れて無くなっていました。
ネコに捕まった虫は、ほとんど助からないのに、勇敢に戦ったのか、それともギーギー鳴いて子ネコをけ散らしたのか・・・
運よく致命傷にならずに済んで本当に良かったです!


野原で見つけるゴマダラカミキリは、捕まえるときに噛みつかれるくらい威勢が良くて
なかなかゆっくり観察ができないので
体力が戻るまで、ケースの中で休んでいって貰うことにしました(観察したいし~^^)
調べたら、メスのゴマダラは、ミカンの生木が好物とのこと。
庭で採ってきてあげてみました。


しばらく見ていましたが、食べる気配がないので、栗の枝も折ってきて、ケースに入れてみました。
こちらも食べる様子がなく、今は葉のしたに潜り込んで、じっとしています。


ゴマダラカミキリが何を食べるのか、調べようと検索したら
駆除方法のサイトの方が多い、人にとっては害のある昆虫なんだなぁと、あらためて認識しました。
うちの大きな夏ミカンの木も、カミキリの幼虫に入られて枯れてしまった事があるし・・・
でも、夕方に涼しくなったらちょっと離れた川原へ放しに行きたいと思います(^_^)/

夏の庭

2019年08月09日 | 庭の植物
今朝、庭でつくつくぼうしが鳴きました。
ウグイスの初鳴きを聞いた時みたいに、なんだか嬉しくなりました(^^)
夏の花が盛りですが、秋に咲く花のつぼみも見られるようになってきました。

エキナセアの赤い花。
春に新しい土で植え替えたら、たくさん花を咲かせてくれました。


ルドベキア。
こちらは今年、苗を買ってきて植えました。


赤い実がなるマンリョウの花です。
庭の隅でひっそり咲いています。


咲き終わった花にセミの抜け殻が付いていました!


毎年2つ、3つは見つけるのですが、今年は庭のあちこちにセミの抜け殻があって
朝からセミの大合唱が聞こえています。


セミもいました(^^)


ボタンクサギ。


何年か前によそのお庭で見掛けて、挿し木をしたくて枝を分けてもらいました。
その時、「庭に植えたらダメだよ」と、謎の言葉をいただき、???でしたが
すぐに意味がわかりました。
恐ろしいほどの強さで大繁殖して、ブロック塀の向こう側まで進出して
お隣りの家の裏庭に咲いているのを見つけた時は、本当にびっくりしました(ll゚д゚)
でも、花はきれいなんですよね~(^^)
葉や茎が臭いから「クサギ」ですが、私はピーナツの匂いに感じます。


夏の花は元気いっぱい。


昼間、ふと見たら鉢の中で子ネコが昼寝をしていました(笑)


いい所を見つけたね^m^


今日も暑くなりそうですが
秋の気配を探して(あるかなぁ~)元気に一日過ごしたいです(^_^)/

夢は夜ひらく

2019年08月06日 | おやすみなさい
今日も一日暑かったです。
夕方、仕事の帰りにウチに着く手前の山道で「寄り道」・・・というより、一時停止^^
道の脇にカラスウリのつぼみを見つけて車を停めました(^^)


去年の秋に、赤い実がたくさんなっていた場所に、今年も花が咲いていました。


今夜ひらくつぼみです。


立っているだけでも、汗がにじむくらいまだ暑い。
「シャンシャンシャン・・」というヒグラシの鳴き声が雨のように降り注いでいました。


ウチに帰ってすぐ、水に挿しました。咲くかな?^^


さっき撮った写真です。


もうちょっと見ていたいけど、寝ます(^^)
今日も無事に過ごせました。ありがとう。
おやすみなさい(^^)/




ヤモリの卵、発見!

2019年08月05日 | いきものの観察や飼育
すだれを吊ろうと思って、巻いてしまってあったのを物置から出してきました。
バーーッと勢いよく広げて床に置いたら、表面に白くて丸いものがくっ付いていました。
ヤモリの卵だ~!!



ヤモリは1度に2個の卵を産みます。
1つは無くなっていましたが、もう片方の卵には中身が入っていて、うっすらピンク色をしていました。
割らなくて良かった~(。・Д・)ゞ



卵を割らずに、すだれを元通りに巻く自信がなかったので、どうしたら良いか調べたら
無理に剥がすと卵が割れたり、ヒビが入ったりするらしく、絶対にやめましょうとのこと・・・
仕方ないので、ハサミでこの部分を切り取ることにしました。
くっ付いている棒(ヨシ)をまずは1本、慎重に切り離したら・・・振動で卵がポロッと取れてしまいました└(゚ロ゚;)┘
ヨシとの接着面が小さかったようです。



さあ、これからどうしよう?
爬虫類の卵は、孵化する前に上下を引っくり返すと死んでしまいます。
これは、鶏卵と違って爬虫類の卵には「カラザ」が無いからだそうです。
ヤモリの卵はトカゲと違って、何かにくっ付けて産んでいるので上下を間違えずに済みます。



産卵直後のヤモリの卵は真っ白で柔らかく、その後硬くなって、生育と共に薄いピンク、灰色と色が変化してくるそうです。
孵化は暖かい季節なら1ヶ月半、気温が低いと2ヶ月くらいかかるそうです。
この卵がいつ産まれたのかは分らないのですが、孵化するまで見守ることにしました。

そこで、どうしようか悩んだのが「この卵を何かにくっ付けるべきか?」です。
上下を間違えずに置いておくだけで良いのか?
産卵された卵が必ず何かに接着されているというのは、その必要性があるからなのか?
色々と検索してみたけど、答えが見つからず、やっぱり必要かなぁと、段ボールに両面テープでくっ付けまることにしました(^^)



卵はじゅうぶん硬いんですが、指でつまむ時はドキドキします。
両面テープの残り部分に、生まれたチビヤモさんの小さな脚がくっ付かないように、ティッシュを貼っておきました(笑)



こんな感じに出来上がりました(^O^)



孵化には「湿度」が大切らしく、毎日霧吹きで水分を補給します。
この後、更に調べたら「卵に直接吹きかけず、ケースの壁に霧吹きしましょう・・・」とありました(^^ゞ



すだれを出してきた場所をもう一度点検したら、奥の方に卵の殻がいっぱい見つかりました!


ヤモリの産卵時期は、5月~9月で、孵化にかかる期間を考えると、去年の卵のようです。



壁には中身の入っている、今年の卵がありました。
部屋の中で何度かヤモリを見かけた事があるけど、ここが産卵場所だったようです!



家族が誤って潰さないように注意書きを貼って、こちらはこのまま孵化するまで注意して見守ることにしました。
卵から小さな命が無事に生まれてくれたら、嬉しいです(^^)


この記事の続きです!
「ヤモリが卵から出てきました」