春の花を求めて
会津駒ケ岳へ出かけました。
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深田久弥さんの
日本百名山より
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私が初めてこの山を親しく望んだのは尾瀬の燧ケ岳の頂上から
であった。北にあたって長い山稜を持った山が見える。
一頭地を抜いた峻抜な山の形には見えないが、その尾根の長い
おだやかな山容が私を魅了した。
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昨年秋の紅葉の会津駒ケ岳です。

尾瀬の燧ケ岳から撮りました。
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8月に入り、
春の山は限られてきて
もっと早く出かける予定が
集中豪雨で国道252号線が
通行止めとなり
開通を待って出かけました。
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最短ルートの滝沢登山口から登ります。
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林道の通行止め地点からすぐ
取付点の階段があります。

いきなり手すり付の階段から
登る山は初めてです。
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西吾妻山と違い
登山道が土で覆われて
歩きやすいのですが
最初から
傾斜がきつい印象です。

種田山頭火の俳句
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分け入っても分け入っても青い山
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を思い出してしまいました。
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やはり
土と木の根の登山道は
山に包まれたような安心感があります。
最初のきつい直登の後は
ほぼ一定の傾斜になり
九十九折に進んでいきます。
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地味ですがところどころ
花が群れています。
オトコエシ

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ヌスビトハギ

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日当たりのよいところは
下刈りがされて
歩きやすい道が続きます。

500mごとに木の標柱があり
確実に進んでいることがわかり
安心です。

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1時間20分で水場に到着です。

駒の小屋までの
中間地点といってよいでしょう。
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2~3人掛けのベンチが3脚あり
二人が休んで
二人が水場へ向かうところでした。
水場まで少し下りますが
片道2分くらいだそうです。
くだりで会った方に聞くと
とても冷たくておいしい水だそうです。
ここまで広場のようになった
休憩場所はありませんでしたので
ほっとする場所です。
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この少し先で
林が針葉樹に一変します。

と同時に
登山道が階段工事中になりました。
木枠が並べられています。

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下りでは、ヘリで石を落とし
それを均している作業を
目にすることになりました。
工事期間が9月下旬になっていましたから
紅葉までに完成させるのでしょう。
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木の間から
なだらかな稜線が見えるとすぐに
木枠でつくった休憩スペースに
ベンチがあります。
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青い山の頂きが
ときどき雲のあいだから姿を現し
ここから見る会津駒ケ岳の稜線は
ニセ巻機から見る巻機山のように
おだやかなものでした。
これまでの深い森と対照的な
起伏のない草原の風景が広がります。

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もうすぐ駒の小屋です
つづく