安達太良山に登ったとき
この上がほんとの空ですという
智恵子抄の記念碑を見て
空に薄くかかる雲に
また来るからと呼びかけて
数年がたちました。
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安達太良山の奥にある一切経山に
ほんとの青空がありました
これは
木曽駒ケ岳で日本中が見渡せた
あのときの以来の青空です。
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磐梯吾妻スカイラインの
浄土平駐車場から
大勢の登山者が
カラフルなウェアに身を包み
一切経山を目指します。
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深田久弥さんの
日本百名山より
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吾妻山の名の起こりは、この東吾妻からだと思う。
「実の名は一切経山なれども、土俗総称して吾妻山という」
と古記にあるところから察して、一切経山を主峰として
崇めていたかもしれない。僧空海が山中に一切経を埋めたので
その名があるとも伝えられている。
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浄土平から軽いのぼり道を進むと
硫黄のにおいが強くなり
噴煙も近くに見えるようになります。
道の脇のナナカマドが
赤く色づいているものもありました。
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酸ケ平が見えると
木道を右に曲がり
避難小屋の先の上りに向かいます。
噴煙から少し遠ざかりましたが
登るにつれて硫黄の臭いが戻ってきます。
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小さい沢は
ほとんど水が流れていませんが
土の下にある岩が露出しています。
この坂を登るとその先は
緑が減り
岩の露出した平坦な道になります。
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緑が少ないのは
噴煙の影響もあるでしょう。
平坦な道ということもあり
眼の中は
青空でいっぱいになりました。
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ケルン?には
空気大感謝塔の文字
青空は空気の色
上空には
雲ひとつありませんでした。
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山頂まで120分
この後は
もうひとつのお楽しみがあるのですが
それはまた後日といたします。
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浄土平に戻るときに
さすがに雲も出てきましたが
紅葉越しの一切経山
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新しいレンズで
噴煙のクローズアップ
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晴れれば
秋の山の空は青い
end