風をうけて vol.3

お引越ししてまいりました。
拙いブログですがよろしくお願いします。

走るだけじゃ終わらない。

2023-02-11 04:22:16 | マラソン
それは先週末のこと。

所は茨城県大洗町の海水浴場サンビーチにある海岸の公園。

そこで開催された大会、その名も「大洗サンビーチマイルレース」に参加してまいりました。

3マイル、4.8kmの部。

たった5kmにも満たない大会に高速道路をひた走ること2時間半もの時間をかけてと、なんとばからしいことか。(笑)

しかしですな、そうしたばからしさこそが楽しいんです。

もうPBを狙うとか、部門の順位を争うとか、そういう気持ちが一切わかない。

そんな体育会系の熱い気持ちはもう使い果たしましたわな。

と言うより、”コロナによって奪い取られた”のかも知れないわ。

長かったからねえ、、、何年ものタイムロス。

その間、気持ちも萎え、走るチカラも衰えましたわ。

でも長年の習慣か、走りたいとか、気持ちのいい汗をかきたいとか、そんな感情は身に沁みついてしまって、どうしても大会会場へ足を運んじゃう悲しい性。

だったら面白い、楽しそうな大会を目指さなきゃ気が収まらないというもの。

なんと言っても海沿いを走るんですぞ、、、しかも波の打ち寄せるビーチをね。

こんな大会、初めてですわ。

山を走る、町を走る、そして農村を走るのはもう飽きた(また走りますがね)

海、海がオレを呼んでいるぜ!

船に乗るのは大っ嫌いだけど。

しかも、この大会、、、参加費が何と1000円ナリ。

このご時世、1000円ポッキリで何ができますか。

こんな素晴らしい大会、他にはどこを探しても見当たりませんわな。

更に、なんと、今じゃどこへ行っても見たことのない大鍋のサービス(豚汁とか)があるんですわ。

「しらす汁」

おおお、、、大洗の名物しらすを無料で頂けるなんて、もう大洗町に足を向けて眠れませんわ。



ここまでは良かった、、、本当に楽しかった。

でもここからが問題なんですわな。

高校生男子、一般、そして壮年が混走する3マイルの部が午前11時半にスタート。

気持ちいい海風に向かって走り出したコースは砂浜、、、いや、砂利道ですかね。

その不正路を数百メートル走ると海岸沿いの遊歩道(?)に出るんですがね、そこが狭いのよ。

ほぼ最後尾から走り出した自分の前には仮装ランナーさんふたりが横に並び、後続の行く手を阻むんです。

もっとペースを上げたいランナーさんがもどかしそうに右に寄ったり左に寄ったり。

そりゃファンランと決め込んで走り出した私だって、いったん走りだしゃあ、それなりに走りたいですよ。

だから前に出たくて仕方なくって、、、でもそれができない。

まあ、それでもその仮装ランナーさんおふたり、キロ4分40秒ぐらいで走ってくれてますからね。

じれったいことにはじれったいですがね、それ以上自分がペースを上げたらどうなんでしょう。

最後まで持つのでしょうかねえ、、、との自問自答で、ここは自重して無理に抜きにかからんでも良いかって。

そんなこんなで2kmも過ぎちゃいましたわ。

そうしてやっと自分の思うペースで走りだしたときにはもう呼吸がヤバい状況。

それにもまして足が売切れてますがな。

いや待てよ、ちょっと走り方がおかしいぞ。

上半身が前につっこみ気味で足が上がってない。

もういちど上体を立て直し、膝を前に出すイメージで再スタート。

しかし、4.8kmってこんなに長いんだと思うほど、きつくなってきたので気分を変えようとサーファーがうじゃうじゃいる海に目をやるんですが、なんの気分転換にもならず息も絶え絶えで情けないったらありゃしない。

ゴール前数百メートル、再び砂利と砂の道で足を取られ危うく転びそうになりながらもなんとかゴール。

まあ、走れないったらありゃしない。



本当に久しぶり、十年ぶりぐらいかな、こんな短い距離を走るのは。

タイムが22分台。

なんじゃこのタイムは!

呼吸もきつかったけど、それより売り切れた足の方が問題だわ。

これじゃハーフだとかフルだとか、とてもじゃないけど走り切れんわ。

ここから考えて昨年、数本走ったハーフのタイムはそうなるわな。

5kmのPBが18分台だったその頃と比べて、走るチカラってこんなにも落ちるもんかい!?

それが現実、、、現実を知るのは辛いのう!

さて、レースも終わって、まったりと大洗の町を観光。

この”旅ラン”自体は楽しい企画で自分なりに大成功だと思うね。

だけどなあ、、、ここまで走れないとなるとお先真っ暗じゃないですか。

どうしたものですかねえ。

練習する時間も無いしね。

また一からスピード練習で鍛え直しますか。

そしてね、またどっか良い大会見つけて、旅もランも楽しめるよう頑張りますか。
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後半勝負

2022-12-06 05:26:57 | マラソン
原因不明、腫れたままの脛。

無理かなと思いつつも、「加須こいのぼりマラソン」を走ってきました。

コースは10km。

恐らく20年ぶりぐらいの種目で、不安が無いと言えばうそになりますな。

だって、スピード系の練習なんていつやったのか分からないくらい遠ざかっていて、どんなペースで走っていいのかさっぱり分からないもん。

それに違和感たっぷりの脛から足首にかけての腫れ。

足首が曲げにくく、つま先が上がらない。

こんな状態で数日過ごした訳で、アップさえままならない状態。

これで走ろうって言うんだから、相当おかしいよね。



さて、スタートして1kmにも満たない位置で、早くも左足の土踏まず付近に違和感。

腫れてる反対の足底にピリりとへんな痛みが走り、こりゃヤバい!

一瞬ガクッとスピードを落とし、様子を見るとその後はその痛みは消えひと安心。

周りを見れば高校生だらけ。

この大会も地元高校の持久力大会を兼ねているのか、もうどこを見ても白い体操着の子供ばっかり。

だけど、意外とマナーは良くって、どこかの大会のどこかの市内の高校生がふざけながら前を塞ぐ、な~んてことがない。

意外と真面目に、ガチデ走ってるんで、こっちも”ライバル”として走れて、むしろ気持ちがいいくらい。

しかし、中には横いっぱいに広がる輩もいたりするけど、「ほら、邪魔になるよ」と、高校生同士が注意しあってるんだわ。

いいね、こんな高校生。

コースは工業団地に入り、殆どアップダウンもなく風も穏やか。

走りやすさは良い感じだけど、景色に刺激がないんだわ。

感激も喜びもないまま5km通過。

あっちゃ~25分を少し切るくらいのタイムだよ。

情けない~。

右足の患部に痛みもでてきているし、余計に腫れが酷くなってきた感じ。

だけど、このタイムじゃなぁ。

あまりに酷すぎるじゃん。

だって、ハーフのスピードと変わらないんじゃしょうがないでしょう。

で、ここからやっと走る気になって、、、ところが呼吸が付いてこない。

お腹が苦しい。

そっか、朝ごはん、いっぱい食べちゃったんだっけ。

どうせファンランなんだからって、、、でも、そう割り切れないのがレースなんだよなぁ。

走り始めちゃったら、結局はガチモードに突入しちゃう。

足は大丈夫?

呼吸は何とか持つ?

自問自答しながら前のランナーを追いかけ始めます。

高校生には追い抜かれても、オジサンランナーには負けないぞと、数名を追い抜いてやりましたわ。



ゴールの見える数百メートル手前。

もう呼吸はもういっぱいいっぱい。

だって見えてからゴールまで長いんだもん。

しまった、ラストスパートをしくじった。(笑)

まとまった高校生の集団に追い抜かれながらゴール。

さすが高校生のダッシュ力は凄いなあと感心しながら参加賞を受け取るのでした。

手元の時計では48分をちょっと超えたところ。

あちゃぁ、やっちまったよ。

後半の5kmはキロ4分ぐらいで走れたと思っていたんだけど(そんなはずはない 笑)22分の前半と、10㎞のレースのペースじゃないわな。

前半が遅かったんだから尚更だよね。

結局、結果としてはネットで47分45秒(種目別順位22位)と惨敗ですわ。

で、足はどうなったかと言うと、ゴール後はかなり熱を持っていて、むくんだように腫れてました。

今もまだガーミンの大きさぐらいのしこりみたいなものがあって硬くなっています。

腫れは引いたけど、これってどうなのよ???

走るとやっぱり少し変だし。

しかし、たまには10㎞のレースも面白いなと思ったね。

早く終わるし。

長い距離へのスピード練習には良いかもね。

また機会があったら走ろうかな、そう思える大会でしたわ。
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無事で!

2022-11-07 05:02:46 | マラソン
”秋の日は釣瓶落とし”

要するにもう仕事を終えると真っ暗っていうこと。

練習ができないんですわ。

時間は同じだけど、まだ陽が高いのと真っ暗闇じゃ気分が全然違いますがな。

”良い子の皆さんは明るいうちに帰りましょう”

ねっ、良い子だもん、、、早く帰って一日の労働を労いましょう。

お風呂に入って、晩酌して、ご飯食べて、そして寝る。

これがワタクシのルーティーンでございます。

だけど、今シーズン3戦、、、どうも納得できない。

そりゃそうだわ、坂道だろうが追い風だろうが、1kmのラップが5分を切れたことがない。

そんなバカなぁ~。

いつからこんなみっともない走りになってしまったのか、、、思い当たるは練習をしていない事。

そりゃダメだ、、、練習は嘘をつかないって昔から言ってるじゃん。



さてさて、格好だけランナーのワタクシメでございます。

惨めあを何とか打破したいなと考え抜いた末、しまじろうの仮装で走る計画の「足利尊氏公マラソン」をよりによって「ランナーの仮装」で走ることに決めたのでございます。

そうして当日を迎えました。

道すがら、事故か!?

乗用車の影にクラッシュし横たわるバイクとひとが。

そのけが人と思われるひとに必死で声掛けしている消防隊員(オレンジ色の作業着)とおぼしきひと。

そう、現場はマラソン会場に近く、たまたま会場の模擬店の火器類の取り扱い状況を確認指導を行うために消防隊員が出動していた模様。

その方がどうなったかは不明ですがね、すぐさま救急車が到着し病院へ行かれていましたわ。

そんな悲惨な光景をスタート前に目の当たりにしてしまうと、どうも嫌な予感がするわいと、今度はそんな災難がわが身に降りかかっては来ないかと不安に駆られるのですよ。

それが的中しちゃうから嫌になっちゃうね。

まったくもって良い予感とは外れるが悪い予感って本当に当たるって、ワタクシはインチキ占い師かい⁉

膀胱炎???

ただの頻尿???

スタート1時間前頃からもよおすのですよ、何度も何度も。

何度トイレに駆け込んだことやら。



それはスタートして走り出しても同じ。

スタート直前にトイレに行ったにもかかわらず、もう2km地点で尿意を感じ、ソワソワと。

もう走るどころの話じゃございませんがな。

運よくその先3kmぐらいの場所に「トイレ」と書かれた看板発見。

お寺さんのトイレが借りられるという、なんと気の利いた大会なんだと感謝感謝の雨あられ!

トイレに着くと他のランナーさんもいるから笑っちゃう。

私の様な病的な尿意ではないでしょうが、なんともカンとも変な仲間意識が芽生えたりして。

そこからもどうしていいのかこの尿意、、、次の給水所まではすぐそこ。

まあ、そこでもう一度寄ってまだダメならリタイアだな、と、とんでもない理由のDNFを覚悟するのです。

が、ここでもう一度トイレに寄った後はもう完全に水分が枯渇したのか、出るのは汗ばかりで、やっと走りに集中できるようになったのです。

ここまでのトイレでのタイムロスは1分強。

もうタイムなんてどうでもいいや。

それよりもここから自分の納得できる走りを心がけよう、そう思うのです。

過去の3レース、15kmを過ぎた頃からガクッと足が言うことを利かなくなった経緯から、後半勝負!を目標に。

すると、無駄に入っていた力が抜けたのか、良い感じで走れてるなと。

渡良瀬川にかかる橋の往復にある上り下りも足のチカラを感じるし、良い具合にスピードアップ。

そりゃ17kmも18kmも走ってきている訳ですからね、そうスピードは上がらんでしょう。

が、そうでもないんだわな、、、ラスト19kmから20kmのラップが何とこの日の最速(競技場内はもっと上がったけど)の4分57秒。

決して早くはないけど、でも確実に戻ってる、、、、コロナ前に。

結局、ゴールタイム1時間49分47秒の今シーズンベスト。



おかしなものですわねぇ、こんな状況でベストとは。

しかし、おかしい。

いつもはレース中には給水しなくても、ゴール後にはゴクゴクと水分補給をしなきゃ収まらないのに、この日は走り終えた後も水分が欲しくならないんですよ。

どうしちゃったんだろう。

前回の「上州太田スバルマラソン」の時は、完全に脱水症状(熱中症?)。

もう最後は気持ち悪くなって吐きそうだった。

今回はスタート前や前夜に水分を強烈に補給していたなんてことは絶対ないのに・・・何が原因なのかさっぱり分からないわ。

まあ、それでもタイムは確実に上向いているので、もっと練習を積めば・・・それができない。

まったくもう、どうしたものですかねえ。

で、あの事故の方、どうしたかなあ。

私のように後半持ち直してくれたら良いけど。

見ず知らずのひとだけど、大事に至らなくすむことを祈っておりますよ。


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まるで燃えないゴミだわ。

2022-10-26 06:01:06 | マラソン
”練習とは苦しむもの、苦しいからこそ意味がある”

とは言ってもねぇ、、、苦しいのは嫌いじゃ~!

苦しみ抜いた「上州太田スバルマラソン」

はい、10月3連戦の最終戦ですわ。

ここまで「上田古戦場ハーフマラソン」、「小鹿野ロードレース」共に満足いく結果が残せず意気消沈気味。



で、疲労も抜けきれぬまま今回の上州路に臨んだのですよ。

まあ、出足は”こんなものか”と思うようなタイム。

が、13km過ぎから何かがおかしいと感じ始め、もう15kmを過ぎる頃にはメロメロ。

もう17kmぐらいには止まろうと思ったくらい。

足が動かない。

体が重い。

気力も湧かない。

そりゃもう酷い有様。

ぐでんぐでんになってやっと迎えたゴール後、何やら気持ち悪さを感じ、、、リバースはしませんよ、意地でも。(笑)

この時になって初めて脱水かそれとも熱中症かと。

鈍感なんですわ。

喉の渇きとか少しも感じなかった、、、けど、体は正直に赤信号を発していたんでしょう。

こんなことは初めてですわ。

もちろんですが、この日もノー給水。

一度も水分を口にしておりません。

で、ゴール後、お仲間さんがノンアルコールビールを用意してくださっていて、ぐびっと飲んだらまたもや気持ち悪さが復活。

どうもおかしい、、、こんな状況では気分も落ち込み、多分今まで走った大会で一番酷い思いをしたかも。

ただ、時間が経つにつれて体調も持ち直し、長いシャトルバス待ちとバス酔いもなく何とか帰宅。



いやあ、最悪でしたね。

大会中に病院へ担ぎ込まれるひとってこんな人なんだろうなぁって思いながらひとりで勝手に反省会。

まず、走り出しの感じ。

どうもからだが重く、もしかしたら前夜のお腹いっぱい食べちゃったおでんと、焼酎のロックが消化しきれずお腹の中に残っていたのかな、と。

それから、前々日に行った1000mインターバル3本。

たった3本だからって思ったけど、もうその時点で足の疲労が残っていたのにその上に4分30秒では負荷が高すぎ無理じゃね???、今の自分の脚力じゃ。

それから、まだあるよ。

どうしてもアップダウンのあるコース(小鹿野ロードレース)のあとは、足の甲に痛みが出てしまうのと、指の爪にダメージがあり、それをかばうように走るものだから、どうしてもかばうとしない足に負担がきちゃう。

こりゃもうコンデション作りの失敗だわな。

”勝手知ったるマラソンコース”

もう何度も走っているコースだけに、慢心があった、、、それもあるよなぁ。

ここは平坦だから少しぐらいのオーバーペースでも何とかねばれる、、、ねばれねえじゃん!(笑)

要するに体力の衰え、脚力の弱体化、それに加えて頭でっかちのバカランナーって事ですわ。

反省だけならサルでもできる、、、ハイ、ワタクシ、サル以下の走りしかできませんわ。

ただ、嬉しかったのは旧ラン友との再会、そしてまた応援も頂き本当に感激でしたわ。

不甲斐ない走りの姿しかお見せできませんでしたがね、それでも嬉しさに変わりはなく、ああ、走って良かったなぁ、って今になってもなお思うのです。

とにかく、まだまだ思ったようには走れないこんな状況ですがね、なんでも良いです、、、とにかく目標を見つけて、また燃える気持ちを取り戻したいね。

走り始めて20数年。

新鮮味を感じない部分は何かで覆い隠し、そしてまた「ああ、面白かったなぁ」で終れるレース参加としたいものですわな。
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走った!

2022-10-12 05:54:54 | マラソン
3年ぶり?

もう忘れてしまいそうな空白というコロナの時間。

そして大会中止とコロナ感染。

様々な出来事を乗り越えて10月9日、ようやく大会に参加することができた。

「上田古戦場ハーフマラソン」

上田と言えば徳川の大群と戦った真田氏の地元。

それよりも古く甲斐の国の武田氏と信濃の国村上氏の戦いがあった戦場でもある。

確かこの大会には7,8年前に2度ほど参加した記憶がある。

派手さはないがこじんまりとした好感の持てる大会と記憶している。

この大会もご多聞にもれず、コロナで3年ほど見送りとなっていたことに付け加え、まだ記憶に新しいあの台風19号の被害で計4年連続の中止ととなっていたらしい。



久しぶりにレース用のウエアやシューズを準備し、リュックにつめようとすると賞味期限が2020年に切れたゼリー飲料が大量に出てきた。

もちろん、それらを廃棄し新しいものを詰め込んだのだが、感慨深いと言うか期待感が膨らむと言うか、やっと日常が戻ってきたんだと封を切られることもなく捨てられる古いゼリー飲料に教えられた思いがした。

さて、上田まで高速を飛ばして2時間超。

その程度の距離、時間ならば難なくこなせた今までと違って、さすがに疲れる。

その上に21kmの距離を走って、そしてまた2時間を超える運転。

考えるだけでも嫌になってくるが、ここは再出発に選んだ大会。

もし、真田幸村なら戦わず諦める事などもってのほかとお𠮟りを受けるだろう。

ここは気合一発、諦めることなく走り切ってやるとの決意の元、マスクをした多くのランナーと共に戦いに挑んだ。

が、さすがに月平均走行距離が100kmにも満たない練習量。

それどころか8月中旬から9月上旬にはコロナ感染により、一歩も走っていない。

その後の一ヶ月も家族の体調不良とで50kmも走っていない状況でハーフの距離はあまりにも辛い。



時計のラップではキロ5分を一度も切れることもなく苦戦が続く。

路面の荒さや強めの風もスタミナの切れた足に鉛のかたまりを投げつけてくる。

どうにもこうにも進まない自分に苛立つが、それはよく言う「練習は嘘をつかない」だ。

絶対的に練習が足りていない。

持久力もなければスピードもない。

気持ちも折れかけ、このまま止まろうかと何度も悪魔がささやいていた。

しかし、コースは終盤。

会場の上田県営球場が目に入ると、そこそこのチカラが湧いてくるが、(いや待てよ、まだ3kmほどある)と思った瞬間、コース員の方が球場側の反対方向へ導いている。

ここで完全に心が折れ、またよりによってかなり強めの向かい風。

ガックリとスピードが落ち、このままではもうゴールまで持たないだろうと諦めていると、ひしひしと足音が近づいてくる。

スピードは落ちたが、足も使い切っているが、ここで追い抜かれてたまるかの勝気な気持ちだけが足を支える。

その足音の感覚そのままに何とか公園内へイン!

その相手ランナーさんも追い抜きに諦めたのか、足音が遠ざかる。

そのままライト側から球場内入り外野フェンス沿いを走っていくとゴールゲートがあり、ようやくこのレースを終える。

ゴール地点は球場センターの芝生の上で、何度も足がもつれ危なかったが何とかこらえてフィニュッシュ。

長い長い1時間51分46秒だった。



今はタイムがどうだとか、順位がどうだとか言えるような状態ではない。

ともかく走り切れたのが唯一の結果で、この日をスタートとすればいい。

年齢的なものから考えてもそれ程向上しないかも知れないが、それを諦めるのはもっと悪い。

負け戦となる、そんな思いなどこれっぽっちも思っていなかったであろう真田幸村のこの里で私自身も再スタートを迎えた訳だ。

「生涯ランナー」の再出発地点とは最高の舞台、「上田古戦場ハーフマラソン」だった。





コメント (2)
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